6月11、12日に一般公開されている「東京おもちゃショー2016」(東京ビッグサイト/江東区)。いまや、おもちゃもハイテク化が目覚ましく、今年の最先端トレンドは「VR(仮想現実)」、「AR(拡張現実)」が体験できる玩具だという。
スマホと連動させてバーチャルな宇宙空間を自由に移動できるものや、お絵かきした絵が動き出すタブレッド型の知育玩具など、思わず大人も目が釘付けになる各社の一押し玩具がズラリと勢揃いしている。
そんな中、当サイトが注目したのは、年々増え続ける訪日外国人客に人気の、いわゆる“クールジャパン玩具”だ。
プチサンプルと呼ばれるミニチュアフィギュア(1種類350~600円)を数多く発売し、子供から50代以上のシニア層まで根強いコレクターを掴んでいるリーメント。フィギュアといってもキャラクター商品ばかりではない。井戸、縁側、流し台など昔懐かしい古民家をイメージしたものや、小学校の教室をテーマにした情緒溢れるミニチュアまで幅広い。
そして、最近では外国人が“大人買い”する姿も目立つという。
「喫茶店や回転寿司をモチーフにした日本っぽい食べ物のミニチュアもあるので、外国人の方々も多く購入されています」(リーメント・開発本部の担当者)
ちなみに、7月に発売される新シリーズの中には、日立製作所とコラボした「日立のなつかし昭和家電」もある。カラーテレビ1号機、ペダル式冷蔵庫、自動電気釜などのフィギュアがあり、「レトロブームに加え、実際にその時代を生きた団塊の世代以上の関心度も高いはず」(前出の担当者)と期待を寄せる。
超ミニサイズの「ナノブロック」を累計2500万個以上販売してきたカワダ工業は、2014年から紙で対象物を精密に再現したクラフトモデル(540円~1706円)シリーズを発売し、こちらも累計50万個以上を売るヒット商品になっている。やはり外国人に人気なのは“日本の情景”を模したペーパークラフトだ。
「このシリーズには姫路城や金閣寺(京都)、雷門といった建物のほか、甲冑を着た真田幸村など歴史上の人物もあります。日本を象徴するお土産として自国に持ち帰る外国人は多いですね。組み立て式なので荷物のスペースを取りませんし、出来上がったら家のインテリアとしても飾れます」(カワダ工業・販促企画課の担当者)