韓国マスコミは「オバマ大統領の広島訪問反対」で異様に熱を上げ、米国の日本配慮と日米緊密化に激しく嫉妬した。これには韓国人の気質も関係しているようだ。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏が解説する。
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ところで以前、韓国で企業経営などビジネスをしている在日韓国人を集めて座談会をやったことがある。ビジネス体験というか職場体験を通じて分かった韓国人の特徴としてこんな話が出た。
「韓国人は自分が努力してのし上がることより他人の足を引っ張って上に上がろうとする傾向がある」というのだ。「韓国人は嫉妬深い」という評もあった。「韓国人は他人(あるいは同僚)をなかなかほめないし、他人に対するホメ言葉を聞くと不愉快な顔をする」という。だからホメ言葉は同僚や他人がいるところでは言わないほうがいいと。
学者出身で道知事をしたことがある韓国人の知り合いから聞いた話で「行政当局に他人を批判、非難、通報、密告する“訴え”の投書や電話が多いのには驚いた」というのもある。韓国社会そのものが“告げ口社会”というわけだ。韓国は告訴、告発が非常に多い国として知られる。新聞社説に「信頼社会を傷つける行為」として乱発を戒める声がしばしば登場するほどだ。
つまり韓国では日常的にいたるところで足の引っ張り合いが展開されているのだ。古くは李朝時代の生死を賭けた政治的派閥争いである「党争」が思い出されるが、これは密告(告げ口)やウワサの流布による熾烈な足の引っ張り合いだった。