「お金持ちにセコい男って多いんですよね」――愛知で専業主婦をしている片岡奈津さん(仮名、45才)は遠い昔、交際していた男性のことを思い出したという。
彼は金持ちのボンボンで、有名私大の法学部に通っていた。ロレックスの時計とか、服もわかりやすいブランドもの。親の仕送りで、白金(東京・港区)に建つ高級マンション住まいだった。
「“ぼくと結婚したら不自由ない生活をさせてあげられる”とか口説かれてつきあったんですけど、デートはいつも私の家。怪しいと思って彼の家に行ったら女の影はなかったんですけどね…」
若いふたりはまずはベッドへ。真夏だったからまずはシャワーを浴びたいと言ったら、嫌な顔をされたため、あきらめた片岡さん。コトが終わって差し出されたのは氷も入っていない水道水だった。
「夕暮れになって“夕飯どうする?”と彼に聞くと、“え~、食べていくの?”と、ものすごく嫌な顔をされたのを覚えています。そして彼はしぶしぶ冷凍庫を開けて、当時マクドナルドで売ってた59円の激安ハンバーガー(冷凍されたもの)を取り出しました。
あっけにとられていると“本当は誰にも出したくないけどお前は特別だから、しょうがなくだぞ”ともったいぶるんです。あげく“おれがハンバーガー出したから、ビール買ってきてよ”と言われ、コンビニに行かされました。で、戻るとまだ凍っているんです、ハンバーガーが(笑い)。聞くと“電気代がもったいないから自然解凍が基本だろ”と。いや、でも、ほんとにいいマンションに住んでるんですよ? 家賃30万円とかの」
※女性セブン2016年6月23日号