1か月の契約通信容量を超えたときや、3日で1GBなど通信キャリアによって設定されている短期の容量を越したときに適用される「通信速度制限」。調査によっては約半数にのぼる人が通信速度制限を経験しており、10代では4人に1人が毎月のように速度制限されているという結果もある。速度制限を避けるための節約を、自然にできるコツを紹介する。
◆動画の自動再生をオフ
TwitterやFacebookのタイムラインを閲覧するとき、動画が自動的に再生されていないだろうか。それぞれのアプリの設定にある動画の項目を選んで、「動画を自動再生しない」または「Wi-Fiのみ使用」を選べば、4GやLTEネットワークを利用するモバイルデータ通信時に動画が自動的に動き出さずにすむ。どうしても見たいときは、タップすればよい。
LINEで写真や動画を受信するときも、要注意だ。設定から基本設定の「写真と動画」の項目を選び「写真を自動ダウンロード」しないにチェック、「動画自動再生」は「Wi-Fi接続時のみ」または「自動再生しない」を選ぶ。そうすれば、画面をタップしない限り自動的に画像がダウンロードされたり動画再生されることはない。
◆動画再生はWi-Fi接続時のみ
通信速度制限されたときの原因としてもっとも多くあがる心当たりは「動画の再生」。若年層では、音楽プレイヤー代わりにYouTubeを活用している人も多いので、その利用法も通信容量を大きくしている。ソフトバンクモバイルのHPによれば、7GBの容量でできることの一例として、1分あたり4MBの動画を31時間30分再生できると示している。1日1時間、動画を見るだけで1か月の容量をほぼ使い切る計算だ。
動画を視聴するなら、少しでもデータ通信量を減らす設定にしておくべきだろう。もっとも手軽なのは、画質の設定を変更すること。YouTubeアプリの設定から「全般」を選び、「Wi-Fi接続時のみHD動画をストリーミング」をONにしておく。HD動画は高画質なので、そのぶん消費する通信容量が大きいからだ。動画再生時に画面上をタップし、右上の設定から画質を選ぶと、さらに低画質を選ぶこともできる。
◆無料Wi-Fiスポット利用
カフェや鉄道、ファストフード、コンビニや公共施設など、無料Wi-Fiが利用できる場所が増えている。設定方法がよくわからないという場合は、アプリを利用すると簡単に利用できる。訪日外国人向けにサービス提供しているが日本人も利用できる「Japan Connected-free Wi-Fi」や、登録されるとパスワードも自動的に入力される「タウンWi-fi」などのアプリが便利だ。
無料Wi-Fi利用のうえで気になるのは、ウイルスやスパイウェアなどのセキュリティ対策。Androidならばモバイル用のセキュリティソフト導入が推奨される。iPhoneの場合はセキュリティソフトの用意がないが、ウイルス等が存在しないわけではない。無料Wi-Fiを利用するときは誰が提供しているのかわからないWi-Fiには接続しないこと、iOSは最新のバージョンにすることが対策としておすすめだ。