フジテレビの女王として君臨したカトパン(加藤綾子アナ)が去った後の“女子アナ帝国”の牽引役を任された“皇太女”は、周囲も心配するほどのモーレツな仕事ぶりだ。フジテレビ社員がいう。
「最近、どのプロデューサーも欲しがるのは山崎夕貴アナ(28)ばかりです。カトパンが退社したいま、バラエティも情報番組もこなせる彼女は引っ張りだこになっている」
現在のレギュラーは『めざましテレビ』、『ノンストップ!』、『ワイドナショー』など看板番組ばかり。『めざまし』(朝・5時25分~)の月曜と火曜日に出演し、9時50分からの『ノンストップ!』では毎平日にMCを務める。
「生放送の帯番組に2本出る女子アナはなかなかいません。最近は疲れが顔にも出ていて、カトパンみたいに体調を崩しかねないと心配です」(ノンストップの番組スタッフ)
なぜこんなハードスケジュールを続けているのか。実はその陰には、『ノンストップ!』で共にMCを務める人気お笑い芸人のバナナマン・設楽統の強い意向があった。
「局としては視聴率で日テレの『ZIP!』に迫られて苦戦中の『めざまし』に専念させたいという声があり、実際にカトパンが退社することが決まった際、『めざまし』の後継MCに山崎アナを据えようという動きがあったんです。その代わり『ノンストップ!』に代役を立て、山崎アナの負担を多少なりとも軽くしようと。ところが、その計画はすぐ立ち消えになりました。どうも、設楽さんが上層部に『山崎は変えないでくれ』と強く要望したことが影響したようです」(同前)
なぜ設楽はそこまで山崎アナにこだわったのか。
「設楽さんは共演者の好みが激しいのですが、以前から『山崎だけは変えるな』と言っている。フジにありがちな“オンナ感”の強い女子アナが苦手なので、素朴でサバサバした山崎がいいらしい。以前、設楽さんが彼女の誕生日に『カシウェア』という女性に人気の高級ブランドの2万円以上する部屋着をプレゼントしていたのですが、受け取った彼女はそのブランドを知らなかった(笑い)。そんなところがハマったみたいです」(同前)
相変わらず不調にあえぐ局の中で、大車輪の活躍を見せるヤマサキパン。働かせすぎでカトパンに続き「フリー転身」なんてことにならなければ良いのだが。
※週刊ポスト2016年6月24日号