2015年度に全国の自治体が受け入れたふるさと納税寄付額は1300~1400億円。前年比3倍以上だ。最近、テレビや新聞でそのことが報じられ、大きな話題となった。
「それってそんなにお得なの?」
もうけ話には誰よりも鼻が利く本誌・オバ記者に、ふるさと納税の名人・金森重樹さんが、ふるさと納税の選び方を教える。
●量より質
「最初はつい量だけ見て頼んでしまっていました。冷凍庫に場所がなく、牛肉が腐ったことや20袋の焼きそばが一気に届いて毎日食べる羽目になり太ってしまったことも。数々の失敗を繰り返し、今では量より質重視です」(金森さん、以下「」内同)
●専業主婦は夫の名前で!
「寄付金控除は支払った税金の中から行われます。つまり、税金を納めていなければ返金なし。専業主婦のかたは、税金を納めているご主人の名義で申し込みを」
●どう届くかにも注目
「うちは基本、肉は冷蔵のものを頼みます。冷凍だと配送途中で、きちんと保管されず解凍されてしまうことがありました」
そんな金森さんに、オバ記者がふるさと納税の気になる疑問を聞いた。
Q「私は気が多いの。寄付先はいくつまでOKなの?」
A「実施している自治体に何か所でも際限なくできます。もちろん出身地と関係なく。ぼくも年間100か所以上にふるさと納税をしています」
Q「早く名産品を楽しみたい! 一体、いつ届くの?」
A「旬のものはその季節に応じて届きますが、米やパンなどの主食、スイーツ、肉など季節を問わないものは、申し込んでから1~2か月は見ておいた方がいいです」
Q「調子に乗って寄付しすぎた…お金はいつ戻って来る?」
「ふるさと納税をやった年は控除されず、その翌年から確定申告の対象に。住民税はその前の年の所得に対してかかるので、ふるさと納税も寄付を行った翌年分から控除されます。所得税の確定申告は翌2~3月の間で、申告後約1か月で税金が戻ってきます。つまり全額キャッシュバックされるわけではありません」
※女性セブン2016年6月23日号