ダイエット料理レシピも多く手掛ける金丸絵里加さんは、食欲が衰える夏のダイエットこそ“スパイス使い”という。
「生活や食材に制限のあるダイエットは、疲れやストレスから活動量が減り、エネルギー消費が減ることで逆効果になることも。特に胃腸が弱りやすいこれからの季節は、栄養バランスよく食べて、しっかり活動することが大切です。
スパイスには脂肪燃焼、代謝アップ、デトックスなどの効果があり、さらにインパクトのある風味が料理をグレードアップ。おいしく食べながら体力を落とさずに“体スッキリ”も得られる理想的なダイエットです」(金丸さん)
紀元前のエジプトにも登場するスパイスは、現在でも世界中で200~300種類以上が使われている。世界のスパイスを日本の家庭料理にも活かす術を発信す る大平美弥さんは、日本の料理に合わせやすいものは意外に多いという。初心者にも使いやすく、ダイエット効果が期待できる10種を挙げ、まずは好みのスパ イス1~2種類を普段使いすることをアドバイスする。
「たとえばきんぴらや野菜炒めにクミン、焼肉の漬けダレにナツメグ、市販のルーを使ったカレーの仕上げにコリアン ダー、オムレツや、レンコン炒めの色づけにターメリックをと、チョイ足しするだけで、いつもの料理がちょっとエスニック風になり、ワンランク上の料理に変 身します。
パウダータイプなら、料理にふり入れるだけですぐに使えるのでおすすめ。難しく考えず、まずはスパイスの魅力を気軽に体験してみてください」(大平さん)
オススメのスパイスとその効果は以下の通り。
●ターメリック
うこんの根茎。肝機能を上げてコレステロールや中性脂肪を減らす。強力な抗酸化力で美肌効果、認知症予防効果も話題。
●レッドペッパー
赤とうがらしの実で強い辛味。別名チリペッパー。カイエンペッパーは別種。体温を上げ、代謝を促進し脂肪燃焼を助ける。
●ブラックペッパー
こしょうの実。血行をよくして体を温め、消化吸収を高めて代謝をアップ。ホワイトペッパーは黒い外皮を除いたもの。
●ナツメグ
ニクズクの種子の中身。独特の甘い芳香があり、肉の臭み消しやスイーツにも使われる。整腸作用、体を温める作用も。
●ガーリック
にんにくのりん茎。健胃、整腸作用、代謝を活発にして脂肪燃焼を促す。悪玉コレステロールを減らし、善玉を増やす。
※女性セブン2016年6月30日号