昭和43年12月10日、日本中を揺るがす出来事が発生した。20世紀最大の未解決事件「三億円事件」だ。
6月25日夜9時からフジテレビ系で放送される2夜連続スペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』で福士蒼汰が演じるのは“三億円事件の犯人かもしれない”父親を持つ、鳴海大和役。自身も殺人事件の犯人だと誤解され日本中を逃げ回る役柄である。
「大和は大事件に巻き込まれていくにもかかわらず、常にクールで、論理的な人物。自分と少し似たところがあるので、そこを引っ張り出して演じました」
高校生のときにスカウトされて芸能界に入り、『仮面ライダーフォーゼ』で一躍人気俳優となった福士蒼汰(23才)。
「それまで俳優を目指していたわけではなかったので、演技ってどうやるんだろう?というところからのスタートでした。だから、お仕事をいただけることは嬉しいことでしたが、苦しかったですね」(福士・以下同)
そして、5年。今は苦しいからこその楽しさがあるという。
「どうやって役柄を自分の中に取りこみ、演技としてどう伝えたらいいのか葛藤することが、今は楽しくて仕方がないんです」
自身がハッピーな気分の日でも、演じている人物が悲しい思いをしているのなら、その悲しさとシンクロしていく。落ち込んでいるときでも、満面の笑みで台詞を口にする。
「役としてその瞬間を生きる…。そのおもしろさがわかりかけてきたところだと思います」
※女性セブン2016年6月30日号