女優が共演者をほめても特に不思議ではないが、これは「大絶賛」とも言える褒めようである。
ドラマ『グーグーだって猫である2』(WOWOW、毎週土曜22時~)に主演する宮沢りえ(43)がネットサイト「マイナビニュース」のインタビューで、共演者の前田敦子(24)についてこう語った。
「別作品で彼女が悪女を演じたとき、私に無邪気に報告をしてくれたのですが、カメラの前では(その無邪気さはなりを潜め)、悪女になりきっていたんです。あっちゃんには、何者にでもなれる可能性を感じます」
さらに、前田と同じ元AKB48の大島優子(27)とも共演経験があるりえは、二人の共通点について、
「8万人の目を受けて歌って踊っていた人は、やはり根性や覚悟が違う」
「緊張をコントロールし、それを瞬時に興奮に変えることが出来る。それは実はすごいこと」
と評したのだ。まさに、手放しの大絶賛である。
若手女優の台頭はりえにとって脅威となってもおかしくないはずなのに、なぜ? りえの発言の裏に小泉今日子(50)の存在があると見るのは、りえを知る芸能関係者だ。
「14歳で出演したCMで注目されて女優となったりえさんは、トップアイドルから女優に転身して成功し、自分のスタイルを貫き通してきた先輩の小泉今日子さんが憧れの存在でした。しかも今回のドラマの映画版(2008年公開)に主演した小泉さんの演技に感銘を受けていた。昨年、とんねるずの番組で念願の初共演が叶ったのですが、小泉さんの飾らない雰囲気を間近に見て、尊敬の念をさらに深めたようです。
きっと、小泉さんと同じようにアイドルから女優の道を歩んでいる後輩を応援したいという思いから、前田さんを高く評価したのではないでしょうか」
※週刊ポスト2016年7月1日号