6月10日、記者会見に登場したベッキーは、リラックスした表情で淀むことなく質問に応じた。実はこの会見には、“スムーズに復帰するための様々な工夫”が凝らされていた。
不倫報道直後の1月の会見でベッキーは一切質問に答えなかった。それがメディアの反感を買い、バッシングに拍車がかかった側面があるので今回は質疑が設けられたが、会見のセッティングに工夫があった。
「前々日に送付された会見の案内状がないと会場に入れなかった。限られたメディアしかいない場で、さらに質問者は事前に指定された5人だけ。時間はたった10分でした」(芸能記者)
その質疑応答ではこんなくだりがあった。
──(不倫相手である「ゲスの極み乙女。」の)川谷(絵音)さんへの気持ちは?
「いつとはいえませんが徐々に思いが冷めてきた。会うことはもうないと思う」
──川谷さんの新曲は聞きましたか? まだ気持ちがあるともとれる歌詞だが。
「聞いていません。憶測でお答えはできない」
戸惑いを見せず、流れるような受け答えが続いた。イメージ戦略広報アドバイザーの窪田順生氏の解説。
「タレントの謝罪会見前には、事務所が広告代理店などと相談して想定問答を作り、記者役の人を付けて練習するのが一般的です。経験豊富なスタッフが抑揚や目線まで指導する」
※週刊ポスト2016年7月1日号