人は年を取るにつれ骨がもろくなるため、転倒が原因で骨折するケースが増えていく。骨折などでしばらく歩けないでいると、脳と体は急激に衰え、死に至るケースもあるという。そんな危険回避のためにも、靴選びは重要だ。腰痛や肩こりまで防ぎ、より健康になるためのシルバー世代向け7つの靴選びポイント紹介する。
【靴ひもタイプを選ぶべし!】
足をしっかり固定するため、靴ひもやベルトタイプを選ぶこと。靴ひも+チャックの場合、一度しっかりひもを結べば、チャックで脱ぎ履きできるので便利だ。
【足首まわりが柔らかいものを】
靴と足首のカーブが合わないと靴擦れを起こしてしまうため、足首をおおう生地は、クッション性のある柔らかなものを選ぶこと。
【かかと後部の芯が硬いものを】
体重の約7割がかかとにかかるため、かかとの後部にしっかり芯が通った硬い靴の方が歩きやすい。また、脱げにくいよう、すっぽり足をおおえる深さのあるものを選ぶのも大切。
【土踏まずにしっかりフィット】
高齢になると、足の縦横アーチが潰れることで転びやすくなる。中敷きで、正常な足の形に靴を矯正すれば、足本来の働きを蘇らせる効果が期待できる。
【指のつけ根あたりは、曲がりやすい方がよい】
靴底は、設置面積が広く滑りにくい素材で、適度に硬い方が歩きやすい。だが、指のつけ根あたりの底は曲がりやすい方が転びにくいのでおすすめだ。
【つま先がやや上向き】
高齢になると、歩行の際に足が上がりにくくなり、ちょっとした段差でつまずきやすい。つま先が少し上向きの靴を選ぶと、つまずきの防止に。
【つま先に1cmのゆとりがある】
靴の先端は細くなるもの。つま先に約1cmのゆとりがあると、五指が重なることなく健全なアーチを保てる。
※女性セブン2016年6月30日号