「周りよりも自分」「主張よりも調整」「少年らしさは美徳」…こんな思考の50オトコが最近増えているそう。こうした困った人々を描いた『50オトコはなぜ劣化したのか』(香山リカ著/小学館)という書も話題だ。そんな50オトコの理解しがたい「あるある」の奇行に、私たちオンナはどう対処すればいいのやら…。
55才の医師は、こんな50オトコに遭遇したという。
「某有名企業で産業医をやっているのですが、部長職の男性(59才)が、『妻がいつも不機嫌なんです』と相談に来た。『奥様とはきちんと向き合ってますか?』と尋ねると、その部長は目を見開いて『ちゃんとゴミ出しやってます!』と声高らか。さらには、『これ以上、皿洗いでもしろって言うんですか?』とけんか腰で畳みかけてきて、会話にならない。妻と向き合うというのは、家事をしてご機嫌とりすることだと思っているのね。これじゃぁ、離婚も時間の問題だわ…」
地方公務員として働く54才の女性は、同年代の男性と出会い唖然としたという。
「代々続く某老舗店の社長(54才)とワインバーの開店祝いで知り合いました。同じ年でバツイチ同士だし、洗練された紳士の雰囲気を持ち合わせていて、めっちゃ私のターゲット。私は文具好きで彼が話してくれるマニアックな文具話で盛り上がり、自然とつきあうようになったのです。
ある日、社長から『きみにぜひ引き合わせたいコがいる』と誘われました。来たぞ来たぞ、再婚話か、と。てっきり私は先妻との間の子供の紹介かなと思い、覚悟を決めて家に出向いたのです。すると家のソファに座っていたのは1mもある大きな、そして薄汚れた熊のぬいぐるみでした。
『たっちーというんだ。3才の誕生日に親父から買ってもらって、そこからずっと一緒。おれのすべてを知ってるコなんだよ』