結婚8年目にして、初めて夫婦で舞台共演することになった西島数博(44才)・真矢ミキ(52才)夫妻。『ドラマティック古事記 ~神々の愛の物語~』(9月3日・新国立劇場 オペラパレス)がそれだ。二人の出会いも舞台での共演だったというが、節目の年に一段と華やかな舞台が見られそう。そんな成熟した“新・おしどり夫婦”に、夫婦円満の秘訣を教えてもらった。
インタビューが行われたのは、まだ稽古が始まっていない頃。仕事場でも家でも一緒という初めての状況に、戸惑いもありそうだが…。
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西島:ぼくは稽古場と生活はわりと切り離したいほうなので、家でごはんを食べながら、「あそこのシーンなんだけどさ」みたいに延々としゃべり続けてしまう状況は、お互い疲れてしまいそうでちょっと心配。
真矢:じゃあルールを作りましょう! 期間限定で、家では仕事の話をしないというルール。彼は私でもわかっていない長所とか短所をよく理解してくれているので、逆にそれが演出家になった時に、『この人(真矢)はこういう言い方をするとこうなっちゃうからな』とか、そんな気づかいは持たないで大丈夫ですよと言いたいです。
《今回のオファーは、西島自身が発信したわけではないという》
西島:ぼくの希望というよりは制作側からの希望でしたので、自分が家の中でオファーするわけにもいかず、直接オファーしてくださいってお願いしました。
真矢:これまでずっと見てきて気に入っていた作品だったので、まさか自分がその中に入るとは思ってもいなかったんです。だからすごく緊張もしますが、私なりのイザナミ(役名)を表現できればと思っています。
西島:今まで舞台に立ってきた人ですし、表現法は違ったかもしれませんが、違うからこそコラボレーションの面白さもあると思うので、演出家として、そこを構築していく興味と楽しみがあります。あまり作り込みすぎず、それぞれが持つ男性像と女性像が表現できれば、自然な形のイザナキ、イザナミ(それぞれの役名)が生まれるのかなと思っています。
《一段と忙しさを増す日常で、真矢にはひとつ心がけていることがあるという》
真矢:どんなに忙しくても、土日は普通の妻として自然に存在していたいんです。平日は毎日朝が早いけど、土曜の朝はゆっくりなので(それでも7時起床だとか!)、ふたりが好きないつもの朝食を作ったり。
《たとえ夫婦の生活の時間帯が半日近くずれていても、こんな家庭ならお互い癒されるに違いない》
真矢:癒されすぎて寝ちゃう時がありますよ。
西島:時々、聞いてる? っていう時があります(笑い)。
■Super神話音楽劇『ドラマティック古事記~神々の愛の物語~』
日時:9月3日(土)開場15時 開演16時(1回公演)
会場: 新国立劇場 オペラパレス(東京都渋谷区)
チケット:S席1万2000円、A席1万円、B席8000円、C席6000円(5才から入場可)
故市川森一原作の古事記が、神話絵画とオーケストラ、歌、舞踊による全く新しい音楽劇として展開。西島と真矢は、この世で最初に出現した男女神の夫婦を演じる。「彼女(真矢)が豹変するシーンは、男役をやってきた彼女ならではの演技が期待できます」(西島)。
※女性セブン2016年7月7日号