「周りよりも自分」「主張よりも調整」「少年らしさは美徳」──。今の時代の50代の男性たちは、そんな思考を持っているという。精神科医の香山リカさんは、子供っぽくて、曖昧を好む50代男性を“50オトコ”と呼び、著書『50オトコはなぜ劣化したのか』(小学館)も話題になった。
そこで、女性たちには理解しがたい、50オトコの“あるある奇行”を集めてみた。はて、“50オトコ”に女性たちはどう対処すればいいのか?
【ネトゲで廃人】
55才で会社の早期退職に応募して毎日家でゴロゴロしていた夫(57才)。マンションを貸していたため、毎月家賃収入が入ってくる。それで働かなくても、夫婦ふたりが食べていくくらいはなんとかなっていました。
ところが、子供が独立して、そろそろ夫婦の生活を楽しもうと思った矢先、夫はネットゲームにハマり、ほとんど部屋から出てこなくなったのです。そのうち食事もとらず、顔を見るのはトイレの時だけ。
「いい加減にして!」て怒ったら、「おれ1人が抜けただけで、ゲームができなくなるんだぞ。仲間を裏切るなんて最低だ!」と逆ギレしてわめきまくる始末。さすがに愛想が尽きて、私は家を出ました。
すると4日後に病院から私のケータイに電話が。「ご主人が栄養失調で緊急入院されました」だって。まじめだけが取り柄だったエンジニアだったのに。凝り性の夫は何事も限度を知らなさすぎる…。
(主婦・52才)
【さすがパパ】
夫(57才)の言うことに少しでも「そうかな」と否定的なニュアンスで答えると、たちまち不機嫌になります。暴力をふるったり怒鳴ったりすることはありませんが、だまりこくって、家の空気はどよ~ん。その代わり「さすがパパ!」とよいしょすると、大喜び。どこまで単純なんだと思うけれど。
そんな夫が、最近は会社の同僚とももクロのファンクラブに入ったらしく、ももクログッズを買いまくっている。小学生の娘は「ばっかみたい~」と。あ、それをパパの前で言ったら、空気がまた重くなるので禁止だよって言い聞かせてます。
(会社員・47才)
※女性セブン2016年7月7日号