人間国宝・尾上菊五郎(73)の妻である富司純子(70)、2009年に中村勘九郎(34)と結婚した前田愛(32)、市川海老蔵(38)の会見で乳がん闘病が明らかになった小林麻央(33)。“梨園の妻”たちは、いずれも結婚と同時に芸能活動をほぼ休止し、裏方として夫を支えている。
この対極にあるのが女優・藤原紀香(44)だ。今年3月、片岡愛之助(44)と入籍した彼女は、結婚会見で「今後、(女優の)仕事は続けますが最優先順位は、彼の健康面、歌舞伎の仕事のサポートです」と“女優継続宣言”した。
これには他の梨園妻たちから「あれで役者の妻が務まるのかしら」と冷ややかな声があがったという。
「女優が梨園入りすると、決まって言われるのが、『女優だから頭が高い』。深々とお辞儀をすれば『顔が見えない』と叱られる。理不尽ですが耐えなければならない」(梨園関係者)
それだけではない。紀香にはさらなる試練が待ち受けている。
「梨園では妻の『位』は、『夫の格』と『嫁いだ順』で決まると言われ、芸能界での“格”とは全くの別物です。
愛之助はテレビでは人気者ですが、養子縁組で歌舞伎界入りしているため、海老蔵ら名門の御曹司たちと比べると格は落ちる。また紀香さんは新参者ですから、“いちばん下”の扱いになる。
芸能界ではトップスターの紀香さんが年上の富司さんや三田さんはともかくとして、麻央ちゃんや愛ちゃんをたてることができるのか疑問です」(同前)
※週刊ポスト2016年7月8日号