2009年に中村勘九郎(34)と結婚した前田愛(32)。“梨園の妻”どうしで前田を妹のように可愛がるのは、中村橋之助(50)の妻・三田寛子(50)だ。前田の義父である故・中村勘三郎と橋之助は義兄弟なので、前田と三田は親戚となる。梨園関係者は言う。
「結婚後は芸能活動を大幅に減らし、和洋中の料理教室に通って料理をマスターしたほか、茶道、華道、書道、絵画の習い事まで習得。ご贔屓筋の顔と名前もすぐに覚え、女将さんとしての能力も評価も高い。同じく芸能界から梨園入りした愛ちゃんのことを陰ながらサポートしています」
いま三田は梨園妻としての転機を迎えている。夫・橋之助が10月に大名跡である「八代目中村芝翫(しかん)」を襲名する。これによって梨園における三田の地位はより盤石になるという。
「一門の大黒柱だった勘三郎はすでに他界。『市川團十郎』に次ぐ大名跡『中村歌右衛門』の襲名が決まっていた兄・中村福助は2013年に脳内出血で倒れて以来、いまだ病床で、復帰のメドは立っていない。つまり橋之助が『芝翫』を継ぐことで、三田さんは名門『成駒屋・中村屋』一門の妻の座のトップとなる」(同前)
二代目市川猿之助の甥で、歌舞伎研究家の喜熨斗勝氏もこう評する。
「いま、梨園で評価がうなぎ登りなのは三田さんです。橋之助さんの芝翫襲名も三田さんの内助の功があってこそ。きっと本人に言ったら『そんなことないです。嫌だぁ~』とおっしゃると思いますけど(笑い)」
最近、三田は出演した番組で「着物とかもお客さまよりもいい物を身につけちゃいけないって(中略)どういう時に何を着るかがわからないんですよ、TPOが。いまだに怖いですね、間違えそうで」と、「梨園の裏側」をぶっちゃけた。
「この行為は掟破りです。でも、爆弾発言をしても大きな問題にならないということは、三田さんの梨園での存在感が高まっている証拠です」(前出・梨園関係者)
※週刊ポスト2016年7月8日号