30秒の動画が目下話題になっている。その動画とは、山口百恵(57才)と桜田淳子(58才)が、ピンク・レディーの『渚のシンドバッド』を歌う映像。1978年4月に放送された音楽番組『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)のリハーサル時のことで、リハに間に合わなかったピンク・レディーの代役を急きょ2人が務めたワンシーンだ。
当時19才の2人。普段着のままマイクを手に持ち、少し照れたようにはにかみながら歌いはじめる。淳子の手には自身が着る予定の衣装が握られ、よほど“緊急事態”だったことがわかる。にもかかわらず、2人は振り付けも披露。時折、不安げにチラリと隣を見やる箇所もあったが、サビは完コピ!
6月中旬、SNSにこの動画がアップされるとまたたくまにネット上で拡散された。今や再生回数は100万回を超え、ツイッターで4000回以上リツイートされた。
ピンク・レディーは1976年にデビュー。『ペッパー警部』『S・O・S』『カルメン’77』と大ヒットを続け、『渚のシンドバッド』で初のミリオンヒットを記録した。1978年4月といえば『サウスポー』を発売してすぐの頃。
一方、百恵と淳子は1973年の同期デビューで、森昌子(57才)と合わせて「花の中三トリオ」と呼ばれた。同じくこの頃は人気絶頂で、百恵は『プレイバックPart2』や『絶体絶命』『いい日旅立ち』をリリース、桜田も出せば「ベストテン入り」の時期だった。
「このリハーサルの時、ピンク・レディーはデビュー2年目でした。百恵や淳子ら超トップアイドルも平均睡眠3時間といわれる忙しさでしたが、彼女たちは1時間というありえない状況。リハーサルの時間さえなかったんです」(芸能関係者)
ちなみに1978年のレコード大賞はピンク・レディーの『UFO』と百恵の『プレイバックPart2』、沢田研二の『LOVE』の三つ巴戦で、ピンク・レディーが大賞を受賞している。そんな中の「奇跡のコラボ」に往年のファンは当時の興奮が蘇ったようだ。
「国宝級ですよ! 幻の映像です! 本家顔負けです! もう一度見られてよかった!」(59才・会社員男性)
「百恵ちゃんたちの方が先輩なのに、代役を務めるなんてスゴイ。しかもうまい」(58才・主婦)
何度も何度も繰り返し見ているという声も多かった。
「もう一度、彼女たちの生歌を聴きたい」──そう思わずにはいられない。
※女性セブン2016年7月14日号