「突然、DJブースに本人が現われたから、周囲に人が集まって、もう満員電車状態。思わず近くの男の子のお尻を痴漢しちゃったわ!」──バッチリメイクのオネエ・Aさんは野太い声でその夜の昂ぶりを振り返った。
6月17日の夜、世界有数のゲイタウンである東京・新宿二丁目のクラブで通称“安室奈美恵ナイト”が開催された。
これは歌手の安室奈美恵(38)のファンが集うイベントで、当日は安室の楽曲のみが流れ、ステージ上では安室のダンスを“完コピ”したダンサーのパフォーマンスが披露される。2005年頃から始まり、これまで50回以上も行なわれてきた。安室は二丁目住人の間で絶大なる人気を誇る。
「安室ちゃんの曲は“カッコよくて強い女!”って印象の歌詞が多いから、“強く生きたい”って思ってる二丁目のオンナたちに支持されてるの~。安室ちゃんも人生苦労してるしね。それに、なんといっても可愛い!」(二丁目の飲食店従業員)
今回の“安室ナイト”は、これまでとはケタ違いの盛り上がりを見せた。安室本人がサプライズ登場したからだ。同イベントは21時から始まり、安室が姿を現わしたのは23時半頃。集まった700人のファンは大騒ぎになったという。
「顔が超ちっちゃくて、オーラがスゴかったわよ~。かかってる自分の歌を口ずさんだり、踊ったりして、会場を盛り上げてたわ」(前出・Aさん)
フロア内が“ナミエコール”に包まれると安室はマイクを持ち、「こんばんはー。とっても素敵でした」と挨拶。2時間ほどイベントを楽しんで会場を後にしたという。実は安室が“安室ナイト”に現われたのは今回が2度目だった。
「8年前にも彼女はやって来て、その時は歌ったのよ。その年は50万人も動員したアリーナツアーが始まる前だった。今年も全国ツアーの直前でしょ。彼女は力がほしい時にオカマに会いに来てるのよ!」(同前)
安室の事務所に聞くと、「完全なプライベートで事務所は把握していません」とのことだった。
NHKのリオ五輪テーマソングを歌うことが決定している安室。リオより一足早く盛り上がったようだ。
※週刊ポスト2016年7月8日号