6月23日の朝8時20分、紺色の傘を差された愛子さまは小走りで校門をくぐられた。それからおよそ20分後、皇太子ご夫妻を乗せた車が校内へ。愛子さまが通われる学習院女子中等科の授業参観日だった。
「その日は終日保護者が出入りすることができる『授業参観デー』。都合に合わせて参観できると父母に評判で、皇太子ご夫妻は夕方4時前にお帰りになるまで丸一日いらっしゃいました」(学習院関係者)
4月に中学3年生になられた愛子さま。学習院女子高等科では授業参観が設けられていないため、両殿下が愛子さまの教室でのお姿をご覧になるのはこれが最後となった。
「1時間目は技術家庭、2時間目の英語は読解や文法中心の授業でした。3~4時間目は音楽。お昼を挟んで体育と続き、6時間目はネイティブスピーカーの先生が担当する会話やコミュニケーション英語の授業でした。
愛子さまの席は黒板に向かって左側の最前列。その席で真剣に授業に取り組まれる愛子さまのお姿を、雅子さまはしっかりと目に焼き付けられているようでした」(前出・学習院関係者)
6月20、21日に岩手訪問を終えられたばかりの雅子さまだったが、お疲れのご様子はなかった。
「これまでですと、お出ましの直後にご体調が優れないことも多くありました。ですが今回は最後の授業参観ということに加え、愛子さまはご夫妻の岩手訪問中、家庭教師とマンツーマンで英会話の特訓をなさっていたと聞きます。雅子さまは、その成果を見届けたいとお思いだったのでしょう」(宮内庁関係者)
初等科時代の「いじめ問題」、中等科での「不規則登校」と愛子さまのご登校不安が囁かれたのは今や過去の話。最近は、お友達と充実した毎日を送られている。
「普段、愛子さまは車で登下校されていますが、週に1度はお友達とご一緒に地下鉄を利用されてお帰りになっています。お休みには都内の水族館やカラオケ、それから東京ディズニーシーに遊びに行かれたこともあり、学校内外でとてもよい関係を築かれているようです」(前出・宮内庁関係者)
充実ぶりを物語る証が、愛子さまの足元にしっかりと刻まれていた。
「愛子さまの上履きの左足、かかとの外側にペンでハートマークが描かれ、その中にアルファベットで『Aiko』とあります。そしてそのマークの上には大きく『Friend(=友達)』と書かれているんです。愛子さまがお友達の存在を大事に思われ、一緒にいる時間をかけがえのないものだとお感じになっていることが伝わってきました」(前出・学習院関係者)
間もなく夏本番。中学最後の夏に、愛子さまはお友達とどのような思い出を作られるのだろう。
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年7月14日号