芸能

『笑点』での桂歌丸は野球界でいえば長嶋茂雄の役割に

引退した今も“終身名誉司会者”

 新司会者にまさかの春風亭昇太(56才)が大抜擢された『笑点』(日本テレビ系)。生き字引ともいえる桂歌丸(79才)の後を継ぐ者としてどんな司会ぶりを見せていくのか注目が集まっている。

 昇太が回答者でなくなった穴を埋めるべく、6月から新メンバーとして加入した林家三平(45才)。起用理由を福田一寛プロデューサーに聞くと…。

「若さと朗らかさ、誰にでも愛されるキャラが起用の理由です。知名度もあってキャラは浸透していますし、嫌な印象を与えない三平さんに落ち着きました」(福田さん)

 父親が有名人(初代・三平)で妻(国分佐智子)が美人と、ツッコミどころやいじられるポイントがわかりやすいのも三平の“強み”だと笑点をこよなく愛するペリー荻野さんは話す。

「今後は“嫁がいない”キャラの昇太さんの嫉妬交じりのツッコミがますます激しくなりそうですね。しかも三平さんは最初から“前からいたんじゃないの?”と思うくらい馴染んでいる。ベテランだと周りも気を使ってツッコミにくいけど、三平さんならみんながボコボコに言っても大丈夫そう(笑い)。先輩たちもやりやすいのでは」

 メンバーはそれぞれ決まった色の紋付を着ているが、三平の紋付の色は「丁子色」。実はその色選びは大変だったのだとか。

「歌丸さんは終身名誉司会なので、歌丸さんが着ていた緑色は永久欠番ならぬ“永久欠色”。4代目司会の圓楽師匠の紺色も使えないと思いました。色見本をズラリと並べて探したんですが、他の人とかぶらない色は限りがある中、黒紋付は意味が出てしまうし、といろいろ考え、三平さんとも相談し、丁子色になりました。朗らかなイメージに合っているかと思います」(福田さん)

 司会者だけでなく、紋付の色も「消去法」だったとは。ちなみに番組のオープニングアニメに、引退したはずの歌丸が出続けているのも、終身名誉司会者ゆえ。「野球界でいうと長嶋茂雄さん。長嶋さんも何かあったら出てくるじゃないですか。笑点において歌丸さんの名前は永久に不滅です」(福田さん)

 まさかの“復活”もあったりして…。

 この先「100年」を目指すという『笑点』。昇太もいずれ歌丸のハゲネタを引き継いでいくのか? その時、三平は95才…!

※女性セブン2016年7月14日号

関連記事

トピックス

『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン
アーティスト活動を本格的にスタートした萌名さん
「二度とやらないと思っていた」河北彩伽が語った“引退の真相”と復帰後に見つけた“本当に成し遂げたい夢”
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、小泉家について綴ります
《華麗なる小泉家》弟・進次郎氏はコメ劇場でワイドショーの主役、兄・孝太郎はテレビに出ずっぱり やっぱり「数字を持っている」プラチナファミリー
女性セブン
調子が上向く渋野日向子(時事通信フォト)
《渋野日向子が全米女子7位の快挙》悔し涙に見えた“完全復活への兆し” シブコは「メジャーだけ強い」のではなく「メジャーを獲ることに集中している」
週刊ポスト
1966年はビートルズの初来日、ウルトラマンの放送開始などが話題を呼んだ(時事通信フォト)
《2026年に“令和の丙午”来たる》「義母から『これだから“丙午生まれの女”は』と…」迷信に翻弄された“昭和の丙午生まれ”女性のリアルな60年
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト