ライフ

夏場の食中毒 生肉食は自殺行為、キャラ弁は食中毒の温床

夏場のキャラ弁は食中毒の温床に

 5月に東京で開催されたイベント「肉フェスお台場2016春」で、生の鶏肉を使った「ハーブチキンささみ寿司」を食べた49人が食中毒を発症。カンピロバクターが検出され、問題になった。

 しかし、ニュースになるのは、実は氷山の一角。実際は厚生労働省が公表しているデータの何百倍もの食中毒が日々“家庭”で発生しているのだ。家庭で発生しがちな食中毒をチェックしてみよう。以下のなかで、一つでも当てはまる人は要注意!

□焼き鳥屋では必ず鶏刺しを注文する

 夏は、カンピロバクターによる鶏の汚染率が非常に高く、すべての鶏肉が汚染されていると考えて対応を。「特に新鮮な肉ほど菌も元気。生肉や半生肉を食べるのは自殺行為です」(日本食品衛生協会の栗田滋通さん、以下「」内同)

□夏の新鮮野菜はサラダで食べるのが好き

「野菜の菌の数は100万~1000万個/g。水洗いでは落ちないので加熱して。サラダを食べたいなら、市販のカット野菜がおすすめ。除菌後にパックしているので、家庭での水洗いより安全」

□食器を洗った後のシンクは、水でしっかり洗っている

「菌やウイルスは水では死にません。むしろ広がってしまうので、シンクやスポンジも除菌効果のある食器洗い洗剤で洗い、週に1度は熱湯消毒を。塩素系漂白剤もおすすめ。必要以上に濃くする必要はなく、表示通りに希釈し塩素臭が消えるまで洗い流しましょう」

□お弁当は子供が喜ぶキャラ弁を作っている

「夏場は特にやめていただきたい。食材に手を触れる機会が多いほど菌がくっつくので、キャラ弁は菌の温床といえます。どうしても作りたいなら、ビニール手袋をつけ、食材はすべてラップにくるむなどして、直に触れないこと」

□野草やきのこ、魚を自分でとって食べたことがある

 O157以外の細菌やウイルスは、腹痛を起こすことはあっても死に至らしめることは少ない。過去に死者が出ている食中毒のほとんどは、実は自然毒が原因。自然毒は、山菜やきのこ、ふぐなどによく含まれている。

「ニラと間違えて、毒のある水仙の葉を食べてしまったなど、今年は特に、自然毒による食中毒の発生が多く、現時点ですでに昨年の倍にも」

 加熱しても毒は消えないので、素人が好奇心で手を出すのは厳禁!

※女性セブン2016年7月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
NASAが発表したアルテミス計画の宇宙服のデザイン(写真=AP/AFLO)
《日本人が月に降り立つ日は間近》月面探査最前線、JAXA「SLIM」とNASA「アルテミス計画」で日本の存在感が増大 インドとの共同計画や一般企業の取り組みも
週刊ポスト
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト