「仕事に出かけるときには、必ずいつも佐智子が『カチンカチン』と切り火を切ってくれます。夫婦って幸せですね」──6月19日放送の『笑点』(日本テレビ系)の大喜利で、のっけから惚気てみせたのが落語家の林家三平(45)である。
落語界の名家に生まれ、以前から「親の七光」や「マザコン」ネタで売っていた三平だが、『笑点』の新メンバーに抜擢されてからも、母・海老名香葉子(82)や妻・国分佐智子(39)らの家族ネタを大放出。司会の春風亭昇太(56)や林家たい平(51)らにも「海老名家ネタ」でイジられまくり、すっかりメンバーとして定着した。
『笑点』の“座布団”を得て、いまや「国民的人気者」へと大出世した三平だが、家庭における立場は何ら変わっていないという。近所の住民が言う。
「毎朝、部屋着姿の三平さんが両手にゴミ袋を持って家から出てくるのを見かけます。ゴミ出しは三平さんの役目なんでしょうね」
それだけではない。近所の格安スーパーでは、三平ひとりで食材の買い出しをする姿もたびたび目撃されている。そのため三平の自宅界隈では「あそこのお宅では旦那さんが家事をやらされている」という噂で持ちきりだという。
落語家の妻といえば、「家庭に入って、いかに旦那を支えるか」が要求される、なかなか大変な立場だ。だが、『笑点』メンバーとなり、超多忙なはずの三平がせっせと家事をこなしているなんて……。まさか国分は“鬼嫁”なのだろうか。海老名家と親しい落語関係者はこう笑う。
「三平さんは決して恐妻家ではありませんよ。すべて三平さんが勝手にやっているんです。国分さんが怖いのではなく、ただただ国分さんのことが好きすぎて、さらに好かれるように自発的にやっちゃってるそうです(苦笑)」
それって新しいタイプの恐妻家な気もするが……。かつて三平自身もインタビューで、こう語っている。
〈僕は恐妻家じゃないですよ。字が違う“教”妻家。いつも膝をつきあわせて教えてくれるんです。「歩きながら鼻毛を抜いちゃだめよ」とか〉(『週刊文春』2012年1月12日号)
でも、そろそろ家族ネタだけでは、視聴者に飽きられますよ!
※週刊ポスト2016年7月15日号