人気機種から売れていく扇風機は暑さが本格化する前の今が買い時。今年は省エネで体にやさしい「DCモーター」搭載モデルに注目だ。
夏に活躍する扇風機は「DCモーター搭載モデル」が今年のトレンド。1台2万円以上と高級だが、従来のいわゆるACモーター搭載モデルと比べ、やさしい風が再現できるため体が冷えすぎず、しかも消費電力が少ないという特徴を持つ。
DCモーターを初めて扇風機に搭載したバルミューダの扇風機『GreenFan』シリーズは、独自の二重構造の羽根がポイントだ。外側からは速い風、内側からは遅い風が送り出される仕組みで、2種類の風はぶつかることで大きく広がり、15m先までゆっくりと“面”で進む風に変化する。従来の扇風機の風は、面積が小さく直線的なために、長時間当たっていると体のダルさや不快感があったが、二重構造の羽根が生み出すふわりとやさしい自然な風は、体が疲れない。さらに、最弱運転時の運転音は蝶二羽の羽ばたきの音と同じ静かさで、暑さで寝苦しい夜の快眠もサポート。
最新モデルの『GreenFan Japan』は最弱運転の消費電力が約1.5Wで、ひと夏使い続けた場合にかかる電気代は約29円と、とても安価。しかもメイドインジャパンなので、安心感も一入だ。
省電力でパワフルという点では、ダイソンの羽根のない扇風機『ダイソン クール AMO7 タワーファン』も負けていない。羽根がないのにどう風を起こしているかというと、「エアマルチプライアーテクノロジー」というダイソン独自の特許技術を搭載しているからだ。
これは、土台部分から吸い込んだ部屋の空気を、輪の部分から勢いよく吹き出す際に、周辺の空気を巻き込むことで風の威力を高める仕組み。これにより、パワフルでムラのない風を生み出している。
最弱運転の消費電力は約4W。ひと夏使い続けた場合、かかる電気代は約78円。ACモーター搭載モデルの最小消費電力は約30Wなので、それと比べると、こちらもかなり省エネ&節約できる。
羽根がなくなることで、ほこりが溜まりやすいカバーもなくなり、汚れはクロスでサッと拭くだけと、清潔を楽に保てる。また、運転中に触れてもけがの心配がないため、子供がいる家庭にもおすすめできる。
『GreenFan Japan』は約3万8880円、『ダイソン クール AMO7 タワーファン』は約6万円とともに安価ではないが、長く使うことを考えればコスパはかなりいいといえる。
寝苦しい夜の暑さを快適にしたい人、より電気代を節約したい人はGreenFan Japanで、手入れの手間を減らしたい人、子供のために、より安全重視の人はダイソンがおすすめだ。
※女性セブン2016年7月14日号