女性の大切な場所を守るアンダーヘアと下着に、男はあまりにも無頓着すぎるのではないか。ヘアと下着は女性の快感に直結するアイテムである。若い女性の間では、アンダーヘアの脱毛、剃毛は当たり前のようになっているが、美熟女たちのヘア事情はどうなっているのか。
「熟女の方にとっても、アンダーヘアのお手入れは習慣として定着しています」
と東京・調布にあるアンダーヘア手入れ専門店『aglaia』のオーナー・関根彩子氏。「熟女は生やしっぱなし」という時代はもう終わったようだ。
「うちのお客様の8割がアラフォー女性で、なかには夫婦でいらっしゃる方もいます。ヘアの処理で一番人気があるのは、オールオフ(編集部注:完全剃毛)。フロントを残す場合は、小さめの楕円形にするのが人気ですね。なかにはフロントをハート型に残す人もいます。いまや、美熟女の方たちは、アンダーヘアでオシャレを楽しむ時代なんです」(関根氏)
印刷会社に勤務する37歳女性がヘアの処理を始めたのは32歳の時だった。
「きっかけは、“若いだけの時期は終わった”と感じて、自分の外見にもっと投資しよう! と思ったことです。元は太ももまではみ出るくらいの剛毛で、それがコンプレックスになって。細めのV字に脱毛したら恥ずかしさがなくなりました。女性にとってヘアの影響ってこんなに大きいんだと実感しています」
そもそも美熟女たちがヘアの処理をするのには、こんな理由があるという。
「ヘアがあることに対して不快感を感じたり、衛生面を気にされている方が大半です。なので真夏の到来を前に処理する人も多いですね。実際に、アンダーヘアを整えることはセックスにとっていいことばかり。
女性の場合、ヘアにトイレットペーパーのカスがついてニオイの原因になったり、不衛生になったりする。ヘアを処理することで、そうしたことに気をつかうことなく、自信を持ってセックスに挑める女性が増えるんです」(関根氏)
※週刊ポスト2016年7月15日号