都内の閑静な住宅街にある一戸建ては、廃墟のようになっていた。警官に囲まれパトカーの出入りもあった物々しい雰囲気はなくなり、人の出入りはほとんどない。窓のシャッターはすべて下ろされ、目につくのは枯れて黒ずんだ観葉植物──。この家の主、舛添要一前都知事(67才)はいったいどこに行ったのか。
「自宅をリフォームされていて、一時的にご家族で転居してるみたいです。奥さんはたまにいらっしゃるようですが、舛添さん本人はめっきりお見かけしなくなりました」(近隣住民)
舛添氏の辞任を受けて急遽行われることになった都知事選には、元防衛大臣の小池百合子氏(63才)や、前岩手県知事で元総務大臣の増田寛也氏(64才)などの名前があがっている。
そんななかで、ひっそりと自宅のリフォームを進める舛添氏。自宅の中からは、電動ノコギリや釘を打つ音が響きわたる。
「窓には目隠し代わりにビニールシートなどが張られていて中は見えませんけど、工事が始まって1か月くらい経ちますから結構大がかりなんじゃないですか」(前出・近隣住民)
トイレやキッチンなどの水回りや、壁に断熱素材を入れる省エネ工事、将来を見据えて室内の段差をなくすバリアフリー化など室内リフォームにもさまざまあるが、舛添邸ではいったいどんなリフォームが進んでいるのか。
「耐震工事をしているとおっしゃってましたね。“もちろん自費で”だそうですけど、当たり前ですよね(笑い)。この間、お風呂の業者さんが出入りしていたようですから、浴室もきれいにしているんじゃないですか」(別の近隣住民)
ちなみに一戸建ての場合、耐震リフォームの相場はおよそ200万円。浴室まで変えるとさらに50万~80万円出費が増える。
お風呂で思い浮かぶのは、舛添氏が公用車を使って神奈川県・湯河原にある別邸に足繁く通っていたことだ。その理由を、「都内にある自宅の風呂に比べて湯河原の家の風呂は大きく、足を伸ばせる」と話し失笑を買った。一連の騒動の後、湯河原の別邸は売却すると発表した舛添氏だが、代わりに自宅の風呂を“足が伸ばせるように”リフォームしているのだろうか。
舛添氏は辞任にあたり、夏のボーナスと退職金で総額約2500万円を手にしている。
※女性セブン2016年7月21日号