50才という節目を迎える東山紀之主演ドラマ『刑事7人』(テレビ朝日系、毎週水曜21時~)の第2シリーズがスタートする。東山は、ドラマにどのような意気込みで臨んでいるのか。
ドラマは東山扮する風変わりな刑事と共に、高嶋政宏、片岡愛之助、鈴木浩介、倉科カナ、吉田鋼太郎、北大路欣也という7人の超個性的なメンバーで難事件を解決していく。
「世間ではとても悲しくひどい事件が多発している中で、事件に対してより高いプロ意識を持って生きる男たちを描きたい」
という思いから今シリーズの基軸ができたという。主役級の俳優が出演するドラマということもあり第1シリーズも話題を呼んだが、今回も前回と変わらぬメンバーが顔を揃える。
「これだけのメンバーが揃っているのでプロ意識も高い。よりシビアな人間関係にしていきたいですね。ぼく自身、相当な緊張感の中でやっています。事件を扱うということは、加害者と被害者の人生にかかわっていくということなので、きちんと向き合っていきたい。風変わり、型破りということよりも、責任をもって刑事を演じていかなくてはならないと思います」
今年50才を迎える東山の節目となる作品にしたいという思いも強い。
「ぼくが20代なら楽しいだけの作品になってもいいのかもしれないけれど、50才になる年にオファーをいただいたということは、より精度の高い成熟した大人の作品にしなければと思います。テレビドラマの中での役割も、年を重ねていくたびに変わっていくものなので、演者としてはもちろん、事件に対しても真剣に考えていきたい」
毎日のように流れてくる世の中の殺伐としたニュース。そんな中で刑事事件を扱うことの意義を心根にもっておきたいと東山は続ける。
「作り手として、ネジは絶えず締めておくべきだと思っています。ある程度の戦いが必要なんです。そうじゃないと優勝はできないんです。視聴者のみなさんもゆるんだネジをしっかり締めて見ていただきたいですね。息抜きということではなく、見てて疲れるくらいの作品にしたいので。ネジを締める自信がないかたは、自分に負荷をかけるとか…例えば、腹筋しながら見るとか(笑い)。“東山筋トレセット”を視聴者に抽選でプレゼントしたいくらい」
※女性セブン2016年7月21日号