『笑点』(日本テレビ系、毎週日曜17時30分~)の座布団運び、山田隆夫(59)は10歳のとき、テレビ番組『日清ちびっこのどじまん』でチャンピオンになり、子役でデビュー。
1970年から『笑点』内の「ちびっ子大喜利」のレギュラーとなり、座布団10枚をためた褒美として『ずうとるび』を結成し、1975年には『紅白歌合戦』にも出場するほど人気を博した。
その後、結婚を機にグループを脱退し、じきに離婚。慰謝料と2人の娘の養育費の負担が重くのしかかり、次第に仕事もなくなり、「どん底」状態に陥った。
そんなとき声が掛かったのが座布団運びの仕事だった。28歳のときだ。以来、仕事が安定し、今の夫人とも知り合って再婚し、新たに子供も2人持った。
「それもこれも座布団運びのおかげ。この仕事を始めてから、失われていた運を取り戻したんです」
今、山田は『笑点』以外に、単発でさまざまなテレビ番組に出演するほか、「笑いと健康」などをテーマにした講演を行なっている。5月にはNHK Eテレの経済番組『オイコノミア』にゲスト出演し、家を買うことを決意した又吉直樹に経験談を語った。
なぜそんな番組に出演したかといえば、実は山田は座布団運び以外に、「マンション2棟の経営者」でもあるからだ。