様々なショップでセールが行われる夏。それはもちろんアウトレットモールでも同様だ。しかし、安いからといって何でもかんでも買っていたら、「なんでこんなものを買ったんだろう」と後悔することも多いはず。そうならないためには、本当に欲しいかどうか見極めて買うのがポイントだ。国内外の観光地・アウトレットに詳しい淑徳大学教授の千葉千枝子さんに、アウトレットで得する買い物術を聞いた(「」内は千葉さん)。
まず、今年のアウトレットで狙うべきはずばり国産メーカー品だという。
「今はイギリスのEU離脱派勝利の影響で一時的に円高に振れてはいるものの、長らくの円安の影響で、ファッションでは輸入ブランドが比較的高い仕入れ価格のままアウトレットに流れています。『国産メーカー品のブランドでシーズンもの』が値引き率が高いですよ」
アウトレットでまず目を引くのが各ショップの入口付近。ここに注目すべきだという。
「集客のため、入口付近のワゴンやラックには割引率の高い商品がキャッチ的に並びます。ですが、入口で即決せずに、奥に入ってみてください。店内をくまなく回ってもらうために、いちばん奥のコーナーにも掘り出し物が並びやすいんです。レジまわりもお得な商品が並ぶので要チェックです」
また、意外な掘り出し物が紛れ込んでいることも少なくない。
「ここだけの話ですが、実はプロパー品(百貨店や専門店などで、正規価格で販売されている正規品)がひっそりと、紛れ込んでいることが結構あるんです。『〇〇%引き』と派手に売られたりはしません。商品を入れている箱が崩れている、サイズの残り物がひとつだけある…という感じで、あまり目立たない場所に置かれています。店員さんに聞いてみるのも、手ですよ」
近頃は、アウトレットにも食品がかなり進出している。
「食品は、お中元商戦が下火になる7月下旬頃が狙い目です。高級食材ほど、割引率が高いのが特長。特に、瓶づめのものがおすすめですね。重い商品は、都心の百貨店などでもなかなか売り切れないので、車の利用者が多いアウトレットにまわってくるのです。ジャムやワイン、パスタソースなど、いつもよりワンランク高いものを中心にチェックしてみてください」
※女性セブン2016年7月21日号