夏になってゴキブリに悩まされる人も多いはず。奴らはなぜあんなにしぶといのか。なぜ殺しても殺しても出てくるのか──。その謎を解き明かすべく、ゴキブリの生態を紹介する。
◆クロゴキブリの妊娠・出産回数は1度の交尾で20回!
メスは1回の交尾でオスから受け取った精子を受精嚢に貯蔵する。ここにためておけば、以後、交尾をしなくても産卵ができる。チャバネゴキブリで6回ほど、クロゴキブリは20回ほど妊娠できる。
◆2年近く生きられるクロゴキブリ。長生きできるかは冬の環境次第
ゴキブリの寿命は、クロゴキブリで120~580日、チャバネゴキブリで60~280日程度。冬に暖かい環境で過ごせるほど長生きできる。
◆桜の開花とともに活動を開始!? 最も快適な温度は28℃
ゴキブリは熱帯にいた昆虫。寒さに弱く、5℃以下では生きられない。冬は温度が一定に保たれる押し入れや段ボール箱などでおとなしく過ごし、15℃を超えたら活動を再開する。元気になる最適温度は28℃だ。
◆人間よりも長いオフタイム! 1日の大半が休息時間
日没後に4時間ほど食事、求愛、交尾、散歩をしたら、深夜までゆっくり休み、起きて2時間ほど活動したらまたお休み。1日の休息時間は18時間! ほとんど寝ている。
◆1匹が産み出す子孫の数は3年で100億匹にも!
理論上、チャバネゴキブリは1匹の受精したメスから、1年半(5世代)で100億匹以上のメスが生まれる計算になる。人口70億人と比較すると…。その繁殖力、恐るべし!
◆地球上で出されるメタンガスの20%がゴキブリなどの“おなら”
ゴキブリは15分おきにおならをしており、死後18時間はメタンガスを放出し続ける。こういった昆虫のおならを集めると、地球で放出されるメタンガスの20%に。地球温暖化の要因になっている!?
※女性セブン2016年7月21日号