各局が放送した参院選特番のなかで、やはり話題となったのが、池上彰氏が司会を務めた『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)だ。政治家たちに鋭く切り込む姿は、「池上無双」などと呼ばれているが、その一部を振り返ってみよう。
まずは、沖縄出身の今井絵理子氏に対し、米軍基地問題について質問した場面。
今井「1回沖縄に入って沖縄県民の話を聞いたりしていく中で、もっともっと足を運んで取り組んでいかなければならない問題だと感じました」
池上「沖縄の問題について、立候補してから初めていろいろ考えるようになったということなんでしょうか?」
今井「はい、そうですね」
これから沖縄の問題を考えていくという今井氏に「びっくりしました」と池上氏。続いて、自民党の三原じゅん子氏とのやりとり。
池上「神武天皇以来の憲法を作らないといけないとおっしゃってましたね。これ、どういう意味なんでしょうか?」
三原「いや、全ての歴史を受け止めて、という意味であります」
池上「じゃあ神武天皇というのは実在の人物だったという認識なんでしょうか?」
三原「私はそういうふうに思ってもいいのではないかと思っています」
池上氏は「学校の教科書でも、神武天皇は神話の世界の人物で実在したのはもっと後だということになってます」と驚いた表情を見せた。
そして、元ビーチバレー五輪代表で、自民党から出馬し当選した朝日健太郎氏。
池上「どこの委員会に所属して活動したいとお考えですか?」
朝日「まだそこはこれからの相談になってくると思うのですが、スポーツの価値が多岐にわたるというのが私の考えですので、非常に横断的にできるのかなと思っています」
池上「普通スポーツをやりたいというなら文教科学委員会という具体的な名前が出てくるのかなと思ったらそれはこれからの相談ということなんですか?」
池上氏は、「それでいいのかなという気はしますけれどもね」と首をかしげた。
※女性セブン2016年7月28日号