ハリウッドでは今、「女性のナニー(ベビーシッター)に気をつけろ」が合い言葉のようになっている。去年、ベン・アフレック&ジェニファー・ガーナー夫妻にギャヴィン・ロスデイル&グウェン・ステファニー夫妻が立て続けに離婚を発表した際、どちらも子供たちの面倒をみていた20代の若いベビーシッターとの不倫が原因だと報道されて世間に衝撃を与えた。
その影響もあってか、“マニー”と呼ばれる男性シッターを雇うセレブが急増しているという。
2006年にブリトニー・スピアーズがマニーを雇ったのを皮切りに、マドンナやグウィネス・パルトロウなどが続き、新しいところではジャスティン・ティンバーレイク&ジェシカ・ビール夫妻が長男サイラスくんのシッターとして、2人のゲイの男性を採用したと報じられている。
「男性なら夫と浮気される心配もないですからね(笑い)。奥さんが子供と自分よりも長い間一緒に過ごすシッターと、家庭内で女同士の権力争いのようになることがよくあるので、そういう事態を避ける意味もあるのかもしれません。
ほかに男性シッターが増えている背景には、その給料の良さがあります。プロのベビーシッターの時給は15ドル以上が平均的ですが、男性シッターは大卒以上の高学歴でイケメンが多いため、時給は20ドル以上とかなり好条件の職種なんですよ」(N.Y.在住ジャーナリスト・山田ヒロミさん、以下全て同)
N.Y.では俳優の卵を集めたイケメン男性シッターエージェントも登場して、一時期話題に。
「彼らはフレキシブルに動けるので、シッターのバイトにはぴったり。セレブ以外でも、こちらはシングルマザーが多いので、父親の代わりになるロールモデルがほしいとマニーを雇う傾向もあるようです」
ちなみにプロのシッターの年収は平均800万~1000万円と高収入で、セレブのナニーともなれば2000万円クラスもザラ。クリスマスや誕生日のボーナスには100万円が支給され、セレブ一家のバカンスにお供する際はプライベートジェットやファーストクラスでの旅は当たり前! などなど手厚い待遇が受けられる。
トップクラスのナニーは口コミで評判が広がって人気になるため、セレブの間で順番待ち状態になっているそう。
一般人には縁のない話に思えるが、実はアメリカでは普通の家庭でもベビーシッターを利用するのが日常的。夫婦での外出を大事にする社会的背景や、州によって年齢は異なるが、12才以下の子供をひとりで留守番させると幼児虐待になるという法的背景が主な理由だ。
「知人が8才の息子を置いてスーパーに買い物に行ったら、アパートのドアマンに警察に通報されたそうです」
今後、女性セレブがマニーと恋に落ちたなんていうニュースが流れないよう、祈るばかり。でも、ベビーシッターにも心配しないといけないなんて、本当に大変な世の中…ですね。
※女性セブン2016年7月28日号