自身が演出する舞台とは違い、役者に徹し演じるドラマ。どちらも滝沢自身であることに変わりはないが、12日にスタートしたドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系、 火曜22時~)では「滝沢秀明感」をゼロにし、ドラマの中にしか存在しない人物を演じている。
「キュンキュン、ドキドキさせているのはぼくじゃなくて(滝沢演じる)三好海里だから」と繰り返す彼。甘い台詞に戸惑いながらも、等身大の大人の男を演じる滝沢に迫った。
出演するドラマ『せいせいするほど、愛してる』は、高級宝飾ブランド・ティファニー ジャパンの副社長を演じる既婚者の滝沢と、広報部で働くOL・武井咲の恋愛を軸に“せいせいするほど”ひたむきで、限りなく純粋な大人の群像劇。
「障害のある恋愛ドラマなので、自分がやるべきか非常に悩みました。社会規範に対してもそうですし、ドラマなんだけど視聴者のかたはこれを見てどう思うのか。婚外恋愛は本人たちがよければいいと思うけれど、不倫となるとふたりだけの問題じゃなくなるから。でも台本を読んで、年齢によって見え方が違うのかもしれない!と思ったら、出演させていただきたいと思えましたね。
不倫ではあるんですが、ふたりの思いは純愛で、それをどう見るかということですよね。背景で見るのか、心で見るのか。ピュアな気持ちで見ると純愛なんです。男性と女性の感覚も違うし、置かれた状況によっても違う。そんな大人の恋愛ドラマだから出てみたいと思えたんです」(滝沢・以下「」内同)
今年34才となり、結婚適齢期をとうに迎えている滝沢に、恋に落ちる瞬間を聞いてみると…。
「ぼくはほとんど一目惚れだと思います。雰囲気ですかね?」とあっさりとした返答。
ならば恋に落ちたらどうなるのだろうか…。
「別になにも変わらないです。いい恋愛をしているからといっていい仕事ができるわけではない。恋愛がぼくに与える影響はゼロ。毎日会えなくていいんです。会える時に会えれば。何も求めない。でもその人にしか自分自身を癒せないんです。うるさくてもいいです、ぼくを盛り上げてくれるのであれば。存在が心の癒しになってくれれば」
だが、「壁を作られてしまいがちなんですよね。ぼくはなんでもいいのに、相手がね」なんて悩みもポロリと漏らした。
事務所の後輩からも人望の厚い滝沢。4~5月にシアタークリエで行われたジャニーズJr.の単独公演では、『滝沢歌舞伎』で共演したジェシーと京本大我の所属ユニット“SixTONESストーンズ”の公演を観覧。
「ぼくは誘われたら必ず行きます。ジェシーから誘われたから行ったの。Snow Manは誘われてないから行かなかった。ふっか(Snow Man・深澤辰哉)から呼ばれたことなんて一度もないですよ」とちょっぴり寂し気。
整った顔立ち、クールな出で立ちゆえに何者もよせつけない壁が立ちはだかっているようにも見えるが、人間味溢れる内面に、人望が厚いのもうなずけた。
※女性セブン2016年7月28日号