いわゆる、フリーマーケットをスマートフォンのアプリを使ってインターネット上でできるサービスが、「フリマアプリ」。このアプリを使えばいいものを安く買えて、いらないもの、捨てようと思っていたものをお金に換えることができる。
どうやって売るかも大事だが、やはり売る時期を見極めるのも必要というのは『スッキリ!!』(日本テレビ系)にコメンテーターとして出演している経営評論家・坂口孝則さん。
「同じ商品でも出品する月によって売れ行きに倍以上の差が出てきます。下の一覧(売り時カレンダー)は、ぼくが過去5年間、総務省統計局が出している個人消費傾向などを分析し、『メルカリ』などフリマアプリの市場と照らし合わせて導き出した『売り時』。
7月は夏服への切り替え時期でシャツやスカート類の需要が伸びます。汗をかきやすくなるため、衣服は何枚も持っておきたいという消費者が増えるからでしょう」(以下「」内、坂口さん)
また夏はビールなど飲み物を冷やす機会も増え、加えてボーナスが出た後ということもあり、冷蔵庫などの白物家電の動きがよくなるという。
「8月はタオルがおすすめ。お中元でもらったものの、たんすの肥やしになっているなら出品を強くすすめます。お中元にするような質の高いタオルは人気が高いです」
9月は秋の運動会シーズンに向けてビデオカメラやデジタルカメラのニーズが高まる。
「わが子の雄姿をきれいに撮っておきたいという親世代から人気です。この時期なら多少、古い型のものでも売れます」
このとき、紹介文に「子供が走っている姿も迫力満点に撮れます」など添えておくと、さらに売れやすくなるという。
年末に向けてはコートなどの冬もの衣料はもちろん、テレビも好調になる。
「家族が集まる年末年始は大人数で画質の良い画面で見たいという人がテレビを買うきっかけとなる時期なので、他の時期よりも売れやすいです」
お歳暮時期の12月は石けんや洗剤セットが多く出回るが、親戚一同が集まりやすい時期でもあるので、この手の消耗品が人気を集める。
「例えばこの夏お中元で洗剤セットをもらったとしたら、今ではなく、年末に向けて11月になってから出品するとか、売れるタイミングを吟味すること。特に洗剤や石けんなどは腐らないので、多少時期を置いてから出すと、売れる可能性が高まります」