《今日もトレーニング! あと9日、とにかくここを乗り越えれば休みにグンと近づくので正念場》。7月18日、ブログにそう綴ったのは市川海老蔵(38才)。ここ数年、オフは年間わずか数日という生活を送ってきた海老蔵が、今年の夏は長期休暇を取ることに決めたのだという。
「8月上旬の舞台が終わってから、9月の舞台が始まるまで約40日間スケジュールが空いています。当然、稽古などはあると思いますが、ここでまとまった休みをとるようです」(歌舞伎関係者)
海老蔵が休みをとった理由――それは妻・麻央(34才)と過ごす時間がほしかったからに他ならない。6月に麻央が乳がん闘病中であることを発表して以来、ブログでもたびたび病状について触れてきた海老蔵だが、14日には、《休暇は去年の春から決めてたよ》《松竹さんの承諾は勿論貰わずに、個人で決めてたよ》と綴っている。
ここで言う「松竹さん」とは、歌舞伎の興行を行う松竹のこと。この長期休暇は、海老蔵の覚悟の表れでもある。麻央は現在、乳がん治療の権威といわれる都心のA病院に通院し、放射線治療を受けている。一昨年秋の乳がん発見当初は治療法も手探りで、入退院を繰り返していた麻央だが、夫や家族と相談した上で、彼女は最終的に「切らないで治す」ことを決断。以降、治療方針や日程が定まり、先の予定が見えやすくなったという。
「それを受けて、海老蔵さんは1年以上前に、このタイミングでの休みを決めました。海老蔵さんクラスの歌舞伎役者がこの決断をするのは、相当な勇気がいります。歌舞伎の演目は、襲名など大きなものは2~3年前から、毎月の公演はだいたい4か月前から決まります。その合間に自主公演や歌舞伎以外のテレビ、映画、CM撮影が入ってくる。それらの仕事を1か月もの間全て休むというのは至難です。海老蔵さんは自ら数多の仕事関係者に頭を下げ、根回しをし、綿密にスケジュールを調整してきたのです。彼にとって麻央さんと過ごす時間は、他の何よりも優先されるものだったのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
全ては、麻央の笑顔を見るために──。8月は長女と長男の幼稚園もお休み。こんなにも長く家族が揃って一緒に過ごせるのは、結婚以来初めてのこと。長期休暇を明かす前の今月11日、海老蔵はブログにこう綴っていた。
《家族孝行する事が今の私の一番したいこと》。1年越しの切望が叶う夏休みはもう目前だ。
※女性セブン2016年8月4日号