パジャマ姿の北斗晶(49才)の後ろで、明かりを照らす夫の佐々木健介(49才)。時刻は夜12時を回った直後。
《チャコ!誕生日おめでとう~まだ起きていたので、寝室に誕生日ケーキとプレゼントを持って行きました!》
《来年も再来年も…ず~っと2人で長生きしようね!!》
7月13日、健介はブログで、北斗の誕生日の様子をこんなふうに綴った。写真に写る健介の笑顔から、一秒でも早く妻を祝いたいという彼の思いが伝わってくる。
昨年9月に北斗が乳がんを公表してから10か月あまり。手術で右の乳房を全摘出した彼女は、以後、抗がん剤治療のため埼玉県内の病院で入退院を繰り返していた。
「胸の周りとリンパも全部取ったんだけど、転移があったら怖いから、強い薬を使ったんです。副作用がすごくって、髪の毛がどんどん抜け落ちていって…。もう胸が痛くて見ていられませんでした」
今年4月、北斗の母親は本誌にそう話していたが、実際、薬の副作用は凄まじいものだった。脱毛に加え、強烈な吐き気、全身の倦怠感や味覚障害が断続的に北斗を襲い、見かねた医師が投薬量を減らしたため、当初8回の投与計画が9回に伸びたほど。地獄の抗がん剤治療を終えた今、北斗の最近の闘病生活について、彼女の父親が話してくれた。
「最近、放射線治療に移ったんです。抗がん剤をやめてからは髪の毛も生えてきてね。〝お父ちゃんは禿げだけど、私はこれから生えてくっからね!”なんて笑うんです。だいぶ元気になりましたよ。今までは健介が家のことを全部やっていたけど、洗濯物とか、自分でできることは北斗もやるようになりました」
北斗のブログを見ると、確かに髪の毛も生えてきており、生気を取り戻したかのような満面笑みの写真が多く見られる。
「今じゃ病院だって、自分で車を運転して通院しているんです。担当医師さんからも怒られたみたいでね。“まだ闘病中なんだから、誰かに送ってもらいなさい”って。でもねぇ、娘は気持ちが強いから、ひとりで頑張っちゃうんですよ」(北斗の父親)
周囲の人間も、最近の北斗の“たくましさ”には驚くばかりだという。あるプロレス関係者が語る。
「北斗さん、この7月から公式HPを通じてオリジナル風呂敷の販売を始めたんです。撥水性に優れたもので、1枚5000円。これがかなり売れているそうです。もともと個人事務所『健介オフィス』の社長は北斗さんだし、健介さんが立ち上げたプロレス団体の運営も北斗さんが一手に担っていましたから、ビジネスに強いのはわかっていましたが…。闘病中に新規事業を立ち上げるとは驚きです」
友人のお見舞いやブログに届くファンからの激励メッセージが、北斗を励まし、確かな力になっているのだという。前出・北斗の父親が語る。
「本当に、みなさんに元気をもらってます。娘はしっかりと前を向いていますよ。こうなるともう、あの娘は突き進んでいくだけですから。誰にも止められませんわ(笑い)」
“鬼嫁”の姿が復活する日が、待ち遠しい。
※女性セブン2016年8月4日号