国内

『女性の品格』著者・坂東眞理子氏に「親友の品格」を聞いた

 いわゆる「親友」の定義は決まっていない。人によってさまざまだ。ある人にとっては親友かもしれないが、別の人にとってはそうではない。

 そこで、本誌・女性セブンが200人アンケートで聞いてみたところ、「親友と呼べる人はいますか?」という質問に対して、4人(5.5%)、2人(21.0%)、1人(17.5%)、0人(37.5%)という回答結果になった。また、親友の定義として多かった答えは、「何でも話せる」こと。『女性の品格』(PHP新書)の著者・坂東眞理子さん(69才)に、親友についてどう考えているのか聞いてみた。

 * * *
 親友は5~6人います。高校時代のクラスメート、大学時代のクラスメートやクラブの友、それから、総理府(現・内閣府)時代に留学した時のアメリカ人です。いちばん長い友人とのつきあいは、40年以上になります。

 私がつらい時に何気なくサポートしてくれたり、いいアドバイスをしてくれたりします。思い悩んで職場でうまくいかなくてくよくよしている時には「こういう考え方もできるんじゃないの」というようなね。

 だからといって、私の親友の定義は、尊敬できる関係性というだけではありません。「時間がずっと継続している」というのが大事だと思っているんです。

 自分自身を含めて環境は変わっていきます。さまざまな仕事についたり、家庭を持ったり…。そうして環境が変わったとしても、お互い会いたくて、1年に1、2回会うだけかもしれませんが、関係性が続いていく。

 そうして残った人が親友だと思うんです。だから、私に、この2、3年の親友はいません。仕事の面、お金の面で、絶対にお互いに利用しない。人間的な信頼感を最優先にする。借金を申し込んだり、生命保険に勧誘したりしたら、友人関係でさえ気まずくなりますよね。親友ならなおさらだと思います。

 自分を利用しようとする人と、親友になりたいと思わないでしょ? だから逆に、自分もそういうことをしてはいけません。人づきあいに下心があると、親友にはなれないと思います。

※女性セブン2016年8月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン