芸能

隣にいた松田聖子はいつしか「手が届かないバケモノ」に

松田聖子は1980年にデビューし今も一線で活躍

 アイドルとして1980年にデビューしてから36年間、1年も休むことなくアルバムとシングルを出し続けるという、日本の音楽史上で誰もなしえない偉業を“更新”し続けている松田聖子。今年のコンサートは、通算50枚目のアルバム『Shining Star』を引っ提げた記念すべきツアー。しかもこのアルバムの制作には、松本隆や呉田軽穂(松任谷由実)、中田ヤスタカなど、1980年代から現在までの、日本のヒットメーカーが名を連ねているのだ。

 デビュー当時から彼女のファンで、東京・成城にあった聖子邸をクリニックにしている、成城松村クリニック院長の松村圭子さん(46才)も、毎年の武道館コンサートと年末のディナーショーは欠かさない。

「初めて自分のお小遣いで買ったレコードが『赤いスイートピー』でした。当時小学6年生でしたから、700円でも高額でしたね(笑い)。B面の『制服』も印象に残っています。卒業を歌った曲で、“中学生になったらあの子と別々になるかもしれない…”という切ない気持ちと重なりました。『ハートのイアリング』や『瞳はダイアモンド』を聴いては、“私も高校生になったらこんなつらい恋をするのかな”って考えて胸がキュンとなったり。だから、ちょっと上のお姉さんみたいな、憧れの存在でしたね。聖子ちゃんの曲は私の歴史の年表。一曲、一曲に思い出があります」(松村さん)

 同じく今も武道館に足を運ぶひとり、女装家ミッツ・マングローブ(41才)にとって、聖子は「まぶしすぎる存在」だったという。

「ちゃんと直視できるようになったのは中学生だったかな。私、それまではコンプレックスがあって陰気でしたから。聖子さんって、お祭りでお神輿を先頭で担いだり、夏だからわーっとプールに飛び込むような明快さがありますよね。私はいつもそうやって明るい人たちを柱の陰から見ているような子だったんです。

 さすがにもうコンプレックスを克服してますけど、いまだに“太陽”(みたいな明るさ)はちょっと苦手。でも聖子さんの『青い珊瑚礁』の太陽は浴びられる、そんな安心感を持って見ていますね」(ミッツ)

 一方、作家の朝倉かすみさん(55才)にとって聖子は「ライバル」だったという。

「18才でのデビューは、当時としては若くはないし、目がパッチリしているいわゆるアイドルという感じでもなかった。

 正直、かわいいといっていいかどうもよくわからなかったんです。でも歌はとても上手だし、声もよくて、魅力はありました。それで男子が騒ぎ出したから、“このくらいなら私でもいけるんじゃない?”ってライバル視してたんですよ(笑い)。

 でも、だんだん手が届かないバケモノみたいだなと思うくらい存在感が大きくなって…。それまで隣に座っていた、なんてこともない、勝てると思っていた子が、とんでもないところにいっちゃったという感じです」

※女性セブン2016年8月4日号

トピックス

ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト