患者の8割が女性といわれる骨粗鬆症は、年齢を重ねると悩まされる人が多い病気だ。その治療に使われるのが、「ファルテオ」という薬。皮下に注射して骨形成をサポートする薬だ。“効果がない”という指摘があるが、医薬情報研究所エス・アイ・シーの薬剤師・堀美智子さんはこう語る。
「ファルテオは、他の薬がのめなかったり何度も圧迫骨折を起こしてしまう人には効果的な薬です。ただ、骨からカルシウムを流出させるため、一時的に高カルシウム症を引き起こす可能性があります。吐き気、嘔吐、便秘、筋力低下などの症状が出てきたら注意が必要です」
秋津医院の院長・秋津壽男さんは、ファルテオに頼る前にできることがあると指摘する。
「副作用が強い薬なので、治療を始めたばかりの人はまずはビタミンDやカルシウムなど、サプリメントの延長で副作用の少ない薬から始めるのがいいでしょう」
※女性セブン2016年8月4日号