7月17日、日本最大級のデートクラブAが突然、“入り口”を封鎖した。60代の男性会員が嘆く。
「新規会員の入会を停止しただけでなく、現会員に対しても芸能人やモデルなどのハイクラス女性の紹介は、男性側の審査が厳しくなりました。間違いなく例の報道のせいです」
報道とは『週刊文春』、『週刊新潮』(共に7月21日号)が、NHK地方局の契約女子アナがAに登録していたと報じたものだ。
Aは女性の在籍数が3000人以上を誇る日本最大級の“愛人バンク”といわれている。〈タレントの卵からAV女優まで〉などとHPで謳い、女性は容姿により「スタンダード」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」の4階級に分類され、最高クラスの「ブラック」女性とのデートは入会金30万円、セッティング料10万円がかかる。
「HPには〈愛人マッチングサービス〉と書かれていて、基本的に男女の関係になることが暗黙の了解です。女性には、セッティング料と同程度のお手当を渡すようクラブからいわれている。そうした内容が報道で明らかになってしまったため、クラブ側が新規入会を止めたのでしょう」(同前)
みずほ中央法律事務所の三平聡史弁護士が指摘する。
「金銭の授受により性行為につながるマッチングが行なわれていたり、そうしたシステムが暗黙の了解になっているようであれば、売春防止法違反と見なされる可能性があります」
Aの代表はそれを否定しつつ、こう釈明する。
「新規入会を停止しているのは、会員にマスコミ関係者が紛れ込む懸念からです。当該女子アナはすでに退会しているが、情報が漏れたのは私たちのミス。彼女は被害者なのです」
NHKは、「(女子アナの)在籍の有無を含め何も答えられない」(広報部)というが、会員にとって“報道被害”は大きかった。
※週刊ポスト2016年8月5日号