大ヒット公開中の映画『ファインディング・ドリー』。前作『ファインディング・ニモ』に続いて主人公・ドリーの声を演じた室井滋さんと、今回、海洋生物監修を務めた東京海洋大学客員准教授のさかなクン。このふたりのスペシャル対談が実現した。
さかなクンが語る豆知識に室井さんも興味津々。たとえば、タコが体の色を変えられることについては、「皮膚と筋肉の間には色素胞といういろいろな色の詰まった袋が無数にあります。皮膚をたるませると隙間ができて、そこに色素胞が広がります(後略)」など、実に魚類に関する知識をイキイキと語る。そんなふたりの子供時代や意外な一面もご紹介しよう。
室井:さかなクンはよくおしゃべりしてくださるのね。大学の授業でもいつもそんなに元気なの?
さかなクン:はい! 講義のときもこんな感じです!
室井:家やお風呂の中でも?
さかなクン:お風呂は「ギョギョギョ~!」とはしゃぎながら入ってます。さすがに疲れたときは、電池が切れたみたいに「コテン」と倒れますが。室井さまも、常に明るいんですか?
室井:全然。家でひとりのときは、ず~っとムッとしてます(笑い)。さかなクンのこと、もっと知りたいな。自分の弱点は何だと思う?
さかなクン:ギョギョ!! ドリーちゃんと同じで、おっちょこちょいで忘れっぽいところです。これは子供の頃から変わっていません! 室井さまはどんなお子さんだったんですか?
室井:変な子供でしたよ。犬とか猫が好きなんだけど、怖くて触れなくて、毛布にくるんで抱っこしていたんです。ところが今は猫が大好きで、5匹も飼ってるの。
さかなクン:ギョ匹も!?
室井:そう。あと、父も変わり者でね。私、日本海側に住んでいたんだけど、能登半島のことをずっと中国大陸だと教えられていたんです。「今日も中国大陸はきれいだぞ」と。
さかなクン:ギョギョギョ!
室井:それを真に受けて学校で話したら、みんなにバカにされて。そういうめちゃくちゃなことを教えて喜ぶような父でしたが、今でも大好きですね。
さかなクン:すギョいお父様!! さかなクンの母も負けず劣らずすギョいですよ~♪ 幼稚園の頃、自転車で卓球に連れていってもらう道中、自転車ギョと倒れたことがありました。運悪くそこにバラ線(有刺鉄線)があって、母の腕に鉄線がばーっと刺さって大けがしちゃったんです。慌てて「病院行こうよ」と言うと、母は笑顔で「大丈夫、卓球に行くよー!」と。
室井:血だらけで卓球に!?