暑さで食欲が落ちた時こそ、意識して栄養素をたっぷり摂りたいが、固形物は胃が受けつけない。そんな時は、栄養満点の旬の野菜や果物をジュースにしよう。ジュース作りに便利なジューサーには、低速回転と高速回転の2種類がある。
低速回転は、ゆっくりと回転するスクリューで、食材をすりつぶすように搾る仕組みだ。高速回転のジューサーよりも摩擦が少なく、搾っている最中に空気が混入しにくいので、酸化による栄養素の壊れが起きにくい。これにより、濃厚な味ながらもなめらかな口当たりのジュースに仕上がる。
シャープの『ヘルシオ グリーンプレッソ EJ-GP1』(実勢価格約4万5000円)は、搾りかすの出口を拡大。さらに、搾りかす出口に「切り換えダイヤル」を搭載し、パッキンの圧力を低くできるようにすることで、繊維の多い搾りかすも詰まりにくくした。
水分量が少なく繊維の多いセロリや水菜などの葉物野菜を細かく刻まず、長いまま投入できるようになり、手作りの青汁も作りやすくなっている。
手入れは一見面倒に思えるが、タンクを本体につけたまま水を注ぎ、搾りかすを流し出せる「予備洗浄」機能で楽に行える。
一方、高速回転は、食材を鋭いカッターで切削し、内部のフィルターでジュースと搾りかすに分離する仕組みだ。低速回転と比べると仕上がり時間が早く、忙しい朝も楽に使える。
パナソニックの『高速ジューサー MJ-H600』(実勢価格約2万1800円)は、独自の「フルメタルスピンナー」を搭載したのが特長。食材をスピンナーの底部に搭載された、高速回転する、すりおろし状の鋭いファインカッターで切削。同時に、細かいメッシュのクリアフィルターでジュースと搾りかすに遠心分離することで、短時間なのにサラッとしたのど越しに仕上がる。
また、一度に搾れる食材の量が多いのもうれしい。従来機のジューサーミキサー「MJ-M32」ではりんご2個分だったが、「MJ-H600」はりんご5個分――重さにして約1kgに大幅アップ。これなら、家族全員分のジュースを一気に用意できる。
どちらのジューサーもジュースはサラリとしていて、老若男女に飲みやすい。市販のジュースは甘味料が気になるものもあるが、手作りなら食材の味を100%楽しめるので安心だ。
※女性セブン2016年8月11日号