多くの人が一度はお世話になったことがあるのが歯科医だ。虫歯がたくさんあるという人、歯周病だという人、すでに入れ歯だという人など、いろいろなケースがあるだろうが、歯の健康がいろいろな病気に関係しているとも言われており、しっかりとした歯の治療を受けたいところだ。
そこで、歯科医に「いい歯医者の見分け方は?」と聞いてみると、ほぼすべての先生が「いちばんよく聞かれ、いちばん困る質問」と言う。
しかし、ほとんどの歯科医に共通していたのが「スタッフの定着率が高く、待ち時間が短い医院」という回答。みんなの歯科ネットワーク・副理事長で歯科医の大塚勇二さんはこう話す。
「スタッフはずっと治療を見ていますから、ずさんなところではまともなスタッフは耐えかねて離れていきます。また、予約しているのに毎回待ち時間の長い歯医者は、患者のことを考えていない傾向があります。治療内容を説明するのは当然ですが、“どんな疑問にも答えてくれる”ことと“治療の選択肢を与えてくれる”ことも大事です。法律的には最初に問診票を書いた時点で患者との間に委任契約が成立します。歯科医師に説明義務はありますが、1つ1つ患者に同意を求める必要はないんです」
岩田有弘歯科医院院長の岩田有弘さんも「“患者のことを大事にしている”という観点から、新しくできた医院は患者を大事にしようという意識が高い」と話す。
どの治療にも危険がつきもの。医師がスキルを磨き、説明責任を果たすことはもちろんだが、患者にも知識を持つことが求められている。
※女性セブン2016年8月11日号