後味の悪い読後感だけど、その後、思わず他人にいいたくなること間違いなし! いつもは「知っておくべき情報」をお届けする本誌が、今回に限り「知らないほうが幸せだったかもしれない」歴史の雑学を取材しました。
●学問の神様・菅原道真は国家試験にギリギリ合格
太宰府天満宮(福岡県)に“学問の神様”として祀られている菅原道真は、平安時代の最難関国家試験「方略試(ほうりゃくし)」に合格。「しかし、成績は合格ラインスレスレ。特別優秀ではなかった」(歴史評論家の金谷俊一郎氏)。
●生類憐みの令の徳川綱吉に糞を落としたカラスは「流罪」
江戸幕府の五代将軍・徳川綱吉が施行した生類憐みの令。「生き物に危害を加えた人を処罰する法律ですが、伊豆七島の一つ・新島には『綱吉に糞をかけたことで遠島処分となったカラスを、地元の名主が受け取った』という記録が残されている」(歴史作家の井手窪剛氏)。
●リンドバーグはパリ上空を飛んでいることに実は気付いていなかった
ニューヨーク・パリ間の単独無着陸飛行を成功させ、「翼よ、あれがパリの灯りだ」という名言を残したとされる飛行家・リンドバーグだが、実際の発言内容は異なる。自伝によれば、「ここがブルジェ(パリ北部の都市)でなければ、どこだろう。しかし、灯りは見えない」と自分の居場所を認識していなかった
●アインシュタインはノーベル賞の賞金を全額、離婚の慰謝料にあてた
相対性理論の生みの親・アインシュタインは、40歳の時に彼の浮気が原因で妻・ミレーバと離婚することに。その際、ミレーバから慰謝料を要求されると「いずれノーベル賞をとるから、その賞金をあげる」といった。2年後にノーベル賞を受賞し、有言実行した。
●ジョージ・ワシントンが子供の頃アメリカに桜の木はなかった
父が大切にしていた桜の枝を折ったことを告白すると、かえって「正直者だ」と褒められたエピソードが有名なワシントンだが、日本から米国に桜を植樹したのが1912年であり、1732年生まれのワシントンの幼少期に桜の木はなかったとされる。
※週刊ポスト2016年8月12日号