放送開始から高視聴率を続けているNHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。物語は後半戦に突入し、小橋家の3姉妹がついに出版社「あなたの暮し出版」を設立し、ますます盛り上がりを見せているが、小橋家次女の鞠子を演じる相楽樹(21才)に撮影秘話を語ってもらった。
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最初の頃は、鞠子はとと姉(高畑充希)とは対照的な子だと思って演じてきたんです。本当に勉強熱心でまじめで、周りのことをよく見ていて空気が読める。そういう部分は変わってはいないんですけど、戦争を経験したり、夢であった小説家になれなかったりという経験を経て、鞠子も変化してきたなと感じます。
以前は自分の感情をあまりあらわにすることはなかったけれど、戦争を経て、強くなったというか…一皮むけたような感じがしました。思春期で戦争を経験し、成長したことで、たくましくなったのかなと思います。後半戦も、見どころはたくさんあります! 鞠子がいっぱい登場する週もいただきました。鞠子の人生にもいろいろな変化が訪れますので、お楽しみに!
いつも一緒にいたわけではないのですが、鉄郎叔父さん(向井理)と、鞠子がやりとりするシーンがすごく好きなんです。物語の最初の頃は、叔父さんが家に来ると何か騒動が起きるんじゃないか…と思っていて、鞠子はちょっと冷たい感じで接したり、それを受けて叔父さんが言い返してきたり(笑い)。
でも、叔父さんの言い分に対して、鞠子もたしかに…と納得する時もあったりする会話が印象的でした。戦時中には、叔父さんが来てくれるとすごくほっとする感覚になったんです。やっぱり、心を許せる唯一の親戚なんだな…と思いました。今振り返ってみると、叔父さんとの他愛のないやり取りのすべてが、すごく楽しかったなと思います。
先日、昼間に(高畑)充希ちゃんと(杉咲)花と3人で空き時間が取れたんです。3人でかき氷を食べに行って、そのあと公園に行ってシャボン玉を噴いて遊びました。周囲の人にも全然、気づかれていなかったと思います(笑い)。
3人とも自由人なので、充希ちゃんは疲れたら公園のベンチで休んでいて、私と花はシャボン玉をひたすらやったり、花を摘みに行ったりしているような感じ。洋服屋さんに行っても一緒に見て「かわいいね」みたいに言い合う感じではなくて、それぞれ自由に見て「何かあった?」「なかった」「じゃあ帰ろう」みたいな、さっぱりした感じなんです(笑い)。
撮影■三宅祐介
※女性セブン2016年8月18・25日号