政界のサラブレッドにして自民党のエース・小泉進次郎には“3人の母”がいる。1才の時に離れた生みの母、そして彼を育てた“2人の母”。どんなに忙しくても地元・横須賀に住む“母”の元を訪れる。
200人の客で埋め尽くされた小さな境内。白い浴衣に黒の法被を羽織ったその青年が登場すると、会場の空気は一変した。
7月30日の夜8時、横須賀市・安浦神社で開かれた夏祭りに小泉進次郎(35才)が参加した。当日は朝から市内のお祭りを10か所以上回っていた進次郎だったが、この日の“トリ”は、生まれ育った実家から至近の同神社を選んだ。
「ここは自宅からも近く、思い出深い場所なんです」
マイクを手にそう話しながら、彼は子供にお菓子を配り、一緒に炭坑節を踊った。
「まさかこんな小さなお祭りに来てくれるなんて!」
「写真撮影にも気軽に応じてくれました!」
はしゃぐ子供や、興奮しながら握手を求める女性など、祭り会場にいた約30分間、進次郎の周りから人の山が消えることはなかった。
7月の参院選で、22都道府県98か所、距離にして1万8851kmを応援演説で回った進次郎。今回の内閣改造では「ついに入閣か」と待望論も出たほど、今や名実ともに自民党のエースである。
選挙があれば全国行脚、党の農林部会長として週末は各地を視察と、“日本一多忙な男”といわれる彼が合間を縫って足を運ぶのが、地元・横須賀だ。この日、進次郎は祭りが終わると支援者たちと地元のバーへ繰り出した。
「22時過ぎくらいでしょうか、十数名でお店に来ていて、お酒を飲んだりカラオケしたり楽しそうでした。
“おれは最初の選挙の時、横須賀市内の350の自治会全部で演説しようって決めたんだ”って、熱く語っていましたね。帰り際に、わざわざいろんな席を回って“今日はお騒がせしました”と声をかけてくれて、本当にスマートな人なんだなぁと感心しました」(居合わせた客)
一行が退店したのは深夜0時を過ぎた頃。ほろ酔いの進次郎は、秘書の運転する車に揺られて“真新しい”実家に帰った。今年2月、築70年を数える進次郎の実家の建て替え工事が完了した。
「少しずつリフォームはしていたみたいですが、老朽化が進んでいて地震など不安なこともあったみたいです。本格的な工事に入ったのは去年の6月くらいかな。以前は昔ながらの日本家屋だったけど、新しい家は洋風で、塀の高さも前より高くなって安全面にも配慮されたみたいです」(近隣住民)
約200坪の土地に建つ豪邸。建て替えにかかった費用は1億円とも報じられた。今、進次郎は頻繁にこの実家に帰省している。
現在、実家には進次郎の“2人の母”が住んでいる。小泉純一郎(74才)の姉、道子さん(84才)と信子さん(78才)である。古くから小泉家を知る近隣住民が語る。