人間たるものできることなら、ハッピーな出来事ばかり起きて欲しいもの。しかし、現実はそんなに甘くなく、不幸ばかりが続いてしまう…。とはいえ、不幸話はいいネタになるのも事実。というわけで、女の不幸自慢話を紹介する。まずは、パート勤務のA子さん(43才)のお話。
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この4月から息子が大学生になって、まあお金がかかること。入学金、前期授業料で150万円。そのほか、大学までの交通費やら教科書代だってバカになんない。
これは生活を見直さなければと、夫の少ない小遣いまで減らし、おかずも減らしたというのに。うちだけ? 節約を始めると、決まって家電が次から次へと壊れるの。
まずは待ったなしの冷蔵庫が壊れ、次は洗濯機が回らなくなり、今、エアコンが虫の息。壊れかけの家電って効率が悪くなって電気代が高くなるから、8月の電気代の請求が怖くて。お盆に実家に帰った時、ご先祖様に長々と手を合わせたわよ。
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続いて、友人から不幸自慢を聞かされる清掃パートのB子さん(54才)のお話。
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朝からワイドショーを見ながら、缶ビール片手に電話をしてくるM子。
「私ほど不幸な女はいないと思う」って、テレビには、全国津々浦々の悲しい事件や事故が映っているのに、よくもまあ!
M子の不幸は、言い寄られて好きでもない男と結婚。初めて好きになった異性は、子供の担任の先生。ダンナに交際がバレて離婚、って頭ぶん殴りたくなるような話。しかも26年前のこと。
それより、パートの休みの日の楽しみが酒しかないって方がずっと不幸だって。
※女性セブン2016年9月1日号