「5人兄弟」になぞらえられてきた国民的アイドルグループを解散に導いたのは、“兄と弟”の仲違いだった。
SMAPは今年1月に解散の可能性が取り沙汰されるも、生番組で騒動を謝罪。今後もグループとして活動していく決意を示していただけに、解散決定はまさかの急展開だった。
なかでも解散を強硬に主張したのが、最年少の香取慎吾(39)だったという。とくにSMAPでの活動を最後まで望んでいた木村拓哉(43)との隔たりは埋めがたかった。
「一連の騒動は、SMAPをスターダムにのし上げた元チーフマネージャーが彼らを引き連れてジャニーズ事務所から独立しようとしたことから始まった。香取ら4人は独立に傾いたものの、木村が『お世話になったジャニーズ事務所を裏切れない』との理由で残留を決めました。結果、マネージャーだけが退社することに。
このことに一番ショックを受けたのが、結成時11歳の頃から彼女を母親のように慕っていた香取で、その反動から木村に対して強い不信感を抱くようになった。それが解散に至る最大の原因と言われています」(芸能レポーター)
だが、かつての関係は違った。香取にとって木村はリーダーの中居正広(44)と並ぶ兄貴的存在で、一番の憧れだった。その関係性を示すエピソードがある。
香取は、小学生の時に木村からプレゼントされたハーレーダビッドソンの革財布を、25年以上もの長い間、使い続けていたのだ。2人の関係をよく知る芸能関係者は言う。
「当時小学生だった香取は、小銭をポケットにそのまま入れていたんです。それを見た木村が“財布ぐらい持てよ”とプレゼントしたのがその革財布です。25年以上も使い続ければ当然ボロボロになりますが、フチが擦り切れ糸がほつれても、香取はその度に修理して使い続けていました。修理代は、高い時で2万円もしていたそうです」
しかし、その革財布が、周囲には二人の亀裂の象徴に映った。
「今年1月、解散騒動が明るみになった時点で、もうその財布は使わなくなっていたそうです」(同前)
財布を手放した時点で、香取の心は決まっていたのかもしれない。
※週刊ポスト2016年9月2日号