腸閉塞のため入院し容態が心配されていた落語家・桂歌丸(80)が、東京・国立演芸場での『噺家生活65周年記念公演』で、無事に高座復帰を果たした。
公演後の歌丸を直撃すると、「まだ50~60%くらいしか治ってませんし、長い高座の後はくたびれます」と疲れた様子を見せながら、「ゆっくりゆっくり、落語道という道をまっすぐ進むだけ。今回の高座が終われば、来年の4月と8月にやるネタを決めて、それまでに新しい落語も3つほど覚えます」と意欲は全く衰えていない。
気になるのは、自身が降板した後の『笑点』(日本テレビ系)をどう評価しているかだ。
「私はもう全部任せて身を引いた人間ですから、いち視聴者として番組を見ているだけ。名誉司会といっても名前が残っているだけで、『あれが面白くない、これが面白い』というようなことは一切言いません。
私は楽屋でも仕事のマジメな話は一切しないんです。楽屋で“他愛のある”話をする落語家はダメですよ。落語自体が陰気臭いし、客だってウケない。カネが儲かるとか、仕事が山ほど来てるとか、自慢話をする奴はすぐに売れなくなる。『笑点』メンバーは楽屋では失敗談しか話しません。でも実際は儲かってるんですよ、ウェッヘッヘッ」
こう言いながら、現役メンバーの批評を避けた歌丸だったが“永遠のライバル”三遊亭円楽(66)の話題ばかりは饒舌になった。
円楽は今年6月、20歳年下の美女と東京・錦糸町のラブホテルに入る様子が写真付きで報じられた。
「まぁ、羨ましいよねぇ。私はそう思ったもんね。謝罪会見もああいう風に笑いに持ってっちゃえば、それで済んじゃうじゃないですか。あそこでプツっと(批判は)途切れちゃったじゃない。たいしたもんですよ。ただ、私は円楽さんに一言だけ言いました。『もっとちゃんとしたホテルに行け!』とね(笑い)。
今年は不倫で芸能人も政治家も叩かれてるけど、『火山』と同じようなもんだよ。あちこちで火山が爆発した。それを『不倫火山(風林火山)』って言うんです、ウェッヘッヘッ」
山田く~ん、座布団一枚持ってきて!
※週刊ポスト2016年9月2日号