自分の不幸に酔い、他人の不幸に聞き惚れ、「お互い、がんばろう」と励まし合い。でもそこに、“不幸風味の自慢”が交じるとどうなるか。家事手伝い女性(65才)の不幸自慢エピソードを紹介しよう。
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夫を見送って1年。夫の残してくれたわずかな遺産と年金で、ゆっくり温泉巡りか、海外旅行もいいなと昔のママ友と計画。
手始めに鬼怒川温泉と、伊東へ行ったところで、36才の次男が9才、7才、4才の3人の孫を連れて出戻ってきた。「あいつ、男つくって逃げやがった」と。
嫁は安月給で育児不参加な息子への不平不満が爆発したらしい。
この年で体力と資力を次男と孫に吸い取られて、感謝もされず。これが孫に囲まれて幸せな老後なら、私は不幸な独居老人でけっこう!
※女性セブン2016年9月1日号