現在、放送中のTVドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(MBS・TBS系)で、母娘セットで売春して生活費を稼ぐシーンが描写され、反響を呼んでいる。カネのために自分と一緒に売春を強要する母に、精神崩壊していく娘……。この衝撃的なシーンに対し、「親ほど信用ならない人種はいない」との持論を展開するのが堀江貴文氏だ。
「現実で起きていても全然違和感はない。そもそも親は決して子を裏切らない、一生、わが子を助けてくれる存在という価値観を疑うべき。親はわが子を自分に都合良く利用し、また、親子であっても平気で裏切り合うのが、私の知っている現実だ」(以下、「」内は堀江氏)
堀江氏が親子関係のあり方に疑問を抱くようになったきっかけは、自身の苦い経験にある。かつて起業してまとまった資産を持った頃、突然、父から「コンビニ経営がしたい」、母からも「マンション経営をしたい」などと融資を頼まれ、頭を抱えたという。
「何の知識もないド素人が老後の楽しみで経営しても失敗することは目に見えている。世の親たちは子どもにはあれもダメ、これもダメと言うくせに、自分たちの現実的なリスクには無頓着。特に田舎のITリテラシーの低い親の言うことは子どもにとって害悪であることが少なくない」
堀江氏は新著『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』の中でも、親というだけで信用することのリスクを自身の経験をもとに考察。親子関係をほどよく維持するための秘訣についても提言している。
◆堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。ライブドア元代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年起業。以後、プロ野球参入やニッポン放送の買収表明、総選挙立候補など次々と脚光を浴びる。現在は、自身が手がけるロケットエンジン開発など様々な事業で幅広く活躍。最新刊『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』は9月3日頃発売。